アニメ冒涜の改悪…大失敗のディズニー実写映画(3)可愛らしさのカケラもなし…コレジャナイ感が残念な超大作
ディズニーアニメの実写化は公開される度に話題を集める。しかし、中には、ファンから不満の声が挙がる作品も少なくない。ディズニーには長く充実した歴史があり、当然のことながら古参ファンも多い。今回は、そんなファンたちの期待を裏切ってしまった、残念なディズニー実写作品を5本厳選してご紹介する。
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まるでサバンナの動物ドキュメンタリーみたい!?
キャラクターの区別がつかない
『ライオンキング』(2019)
監督:ジョン・ファヴロー
原作:『ライオン・キング』
出演者:ドナルド・グローヴァー、セス・ローゲン、キウェテル・イジョフォー、アルフレ・ウッダード、ジョン・オリバー、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、ジェームズ・アール・ジョーンズ
【作品内容】
生命あふれるサバンナの王国。未来の王シンバは、ある悲劇により父を失い、王位を狙う闇に生きるスカーの企みにより王国を追放されてしまう。新たな世界で彼は仲間と出会い、自分が生まれてきた意味、使命とは何かを知っていくのだが…。
監督を務めたのは『ジャングル・ブック』、『アイアンマン』のジョン・ファブロー。グラミー賞を受賞したラッパーのドナルド・グローバーがシンバの声を担当し、シンバの幼なじみナラ役をカリスマ歌手・ビヨンセが務めた。
【注目ポイント】
今回の特集はディズニーの実写映画という縛りではあるが、本作は例外。多額の予算を費やしてコンピューター技術でライオンの毛髪一つひとつを繊細に表現した、フルCGによる“超実写映画”として公開された。
ストーリー自体はオリジナルアニメを忠実に再現しており、文句なしの内容である。しかし、問題はその動物たちがリアルすぎることだ。リアリティーを追及する製作陣にとっては褒め言葉ではあるかもしれないが、思わず「動物のドキュメンタリーを観ていたんだっけ?」と思ってしまうほどなのだ。
例えば、アニメ版では愛嬌たっぷりな姿で描かれていたイノシシのプンヴァに至っては、可愛らしさのカケラもない。最新のCG技術によって再現された動物たちのルックスは、残念ながら、子供たちから芳しい評価を得られず、ディズニーファンの「これじゃない」という嘆息をもたらすことになった。
また、動物たちがあまりにリアルに描かれていることから、「キャラクターの見分けがつかない」という批判の声も。アニメだと見た目に特徴があるため判別がつくが、実写だとほとんど顔が一緒なのだ。唯一、敵役のライオン・スカーは、目に傷があり比較的視認性は高いが、暗い所に行ってしまうともう分からない、お手上げである。
舞台がサバンナなだけあって、同じ種類の動物が画面を埋め尽くすのは致し方ないだろう。しかし、オリジナルアニメで描かれたキャラクターの個性を愛するファンにとっては少し寂しいものに映る。
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