宮崎駿のスゴすぎる脚本術とは? 途中で主人公が変わる? 映画『天空の城ラピュタ』を徹底考察。主題歌の元ネタも解説
text by 編集部
映画『天空の城ラピュタ』をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で解説。パズー、シータ、ムスカ、ドーラ。魅惑の登場人物と名言を生み出した声優の演技に着目。伝えたいこととは? 愛すべき悪役、練りに練られた脚本、そして結末を多角的な視点で明らかにする。<あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>
天空の城ラピュタ あらすじ
舞台は19世紀のヨーロッパ。12歳の少女・シータは、政府によって捕われの身となっている。政府の目的はシータが保有する謎の青いペンダントだ。ペンダントを狙っているのは政府だけではなく、空中海賊「ドーラ一家」も同様である。
ドーラ一家は政府の飛行船を襲撃し、シータを捕らえようとする。シータは足を踏み外し、飛行船から落下してしまうが、ペンダントの力によって、地上にゆっくり舞い降りる。気を失ったシータを助けたのは、少年・パズーである。
2人は老人・ポムによって、ペンダントの秘密について教えてもらう。それは天空の城・ラピュタで製造された飛行石だというのだが…。