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史上最高のディストピア系SF日本映画は? 最悪の未来を描く問題作(5)。バイオレンスの金字塔! 名匠が描く衝撃作

text by 編集部

ChatGPTをはじめ、近年目覚ましい進化を遂げているAI(人工知能)。2023年3月には、イーロン・マスクらがAI開発の停止を要請し話題になった。かつてSF映画で見たようなディストピアは、もしかしたら近くまで来ているのかもしれない。今回は、現代社会に警鐘を鳴らすディストピア作品5作を紹介する。

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激しいアクションに目が釘づけ!
名匠・深作欣二が描くディストピアSFの金字塔

『バトル・ロワイアル』(2000)


出典:Amazon

監督:深作欣二
原作:高見広春
キャスト:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ

【作品内容】

近未来のある国。暴走する子供たちを恐れた大人は、全国の中学3年生から50人を選抜し、最後の1人になるまで殺し合いをさせるという「BR法(新世紀教育改革法)」を国会で制定する。BR法に選ばれた七原秋也たち3年B組の42名は、生き残りをかけて壮絶な戦いをくり広げる。

【注目ポイント】

俳優の藤原竜也
主演の藤原竜也Getty Images

本作は、高見広春の同名小説『バトル・ロワイアル』の実写化映画。監督は『仁義なき戦い』シリーズで知られる名匠・深作欣二で、藤原竜也や前田亜季ら若手実力派俳優が顔を揃える。

公開当時は興行収入30億円を超える大ヒットを記録し、第24回日本アカデミー賞の優秀作品賞や優秀監督賞など9部門を受賞した本作。生徒たちが繰り広げる激しいアクションシーンは、観客を圧倒すること間違いないだろう。

また、彼らの繊細な演技にも注目。友人を殺すことに抵抗したり、過去のトラウマに苦しんだりするシーンからは、登場人物の複雑な感情やリアルな苦悩が伝わってくる。

現代社会のさまざまな問題を反映した本作だが、公開時に映倫によりR-15にレイティングされ、肝心の中学生が鑑賞できなくなっている。これに対し、監督の深作は、「中学生に観てほしくて作った作品なのに」と遺憾の意を表明している。
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