原作との違いは? 実はカッコ良くない…映画『ハウルの動く城』徹底考察。宮崎駿が木村拓哉を起用した理由と声優の演技も解説
text by 編集部
映画『ハウルの動く城』をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説。ハウル役を木村拓哉、ソフィー役を倍賞千恵子が務める。他のジブリ作品に比べて物語が破綻している? 原作との違いは? 宮崎駿作品史上屈指の問題作を多角的な視点で明らかにする<あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>
ハウルの動く城 あらすじ
父が残した帽子屋を守る18歳の少女・ソフィー。ある日、ソフィーが外を歩いていると兵隊にナンパされる。あまりのしつこさに困っていると、そこへ通りかかった魔法使いのハウルに助けられる。しかしハウルも、“荒地の魔女”の手下に追いかけられているところだった。
その後、無事にソフィーが帽子屋へ帰ってくると、突然店に荒地の魔女が押しかけてくる。ハウルの心臓を狙う荒地の魔女は、邪魔者のソフィーに90歳のおばあさんになる呪いをかける。
すっかり変わってしまった自分の姿に驚いたソフィーは、帽子屋にはいられないと判断し、街を出ることに。歳のせいで悲鳴をあげる体を引きずりながら歩いていると、荒地で不思議なカカシ“カブ”を助ける。カブはお礼にハウルの動く城をソフィーの前に連れてきた。
ソフィーが恐る恐る城へ入ると、暖炉でこき使われている火の悪魔・カルシファーと出会う。カルシファーはハウルと交わした契約により、城から出られずにいた。カルシファーは自分にかけられている呪いを解いてくれれば、ソフィーにかかっている呪いも解くとソフィーに持ちかける。