笑えて、泣ける…最高の猫映画は? 猫の可愛さ爆発の映画(4)素晴らしいアニメ、日本人の心に刺さる青春映画
text by 編集部
近年、猫と暮らす人が大幅に増えてきた。それに伴い、猫をモチーフとしたグッズや本などが増え、様々なジャンルで親しまれている。映画も例外ではない。猫はただ癒しを与えてくれるだけではなく、人によっては人生を救うものであったり、希望になる存在でもある。今回はそんな猫にフィーチャーした内容の映画を5本紹介する。
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「猫」の世界を通して繰り広げられる青春ファンタジー
『泣きたい私は猫をかぶる』(2020)
監督:佐藤順一、柴山智隆
脚本:岡田麿里
出演者:志田未来、花江夏樹、寿美菜子、小野賢章、千葉進歩、川澄綾子、大原さやか、浪川大輔、山寺宏一、小木博明
【作品内容】
元気いっぱいで自由奔放な中学2年生・笹木美代。彼女は、その風変わりなその様子からクラスメートたちに「ムゲ(無限大謎人間)」と呼ばれていた。そんな美代は、思いを寄せる日之出賢人に毎日のようにアタックを続けるが、全く相手にされない。
それでも諦めずに恋に一生懸命になる美代には、あるとっておきの秘密があったー。
【注目ポイント】
本作は、Netflixで全世界に配信されている長編アニメーション作品。監督は佐藤順一と柴山智隆で、脚本は岡田麿里。主演は志田未来と花江夏樹が務め、第24回文化庁メディア芸術祭で優秀作品賞を受賞した。
本作の特徴は、なにより設定の妙だろう。主人公・美代は、お面をかぶることで猫に変身でき、飾らない「素」の日之出に会いに行ける。ここには怪談噺のエッセンスが垣間見え、日本人の心性に刺さる。
また、丁寧な人物描写も印象的である。美代はクラスメイトから「謎」扱いされるほどエキセントリックな人間なのだが、物語が進むにつれ、その性格のバックボーンが垣間見え、まさに「猫をかぶった」存在であったことが明らかになってくる。
人は誰しも猫をかぶって生きているー。本音で生きることの難しさと大切さを描いた青春映画である。
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