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主役級の演技合戦! 綾瀬はるかのアクションが心を震わせる、そのワケは? 映画『リボルバー・リリー』考察&レビュー

綾瀬はるかが主演を務める現在公開中の映画『リボルバー・リリー』。作家・長浦京のハードボイルド小説を元に、行定勲監督がステレオタイプを覆し、今までにないアクション映画を創り上げた。大正時代を舞台に豪華キャストが繰り広げる物語とは? 期待が高まる本作の魅力をご紹介!(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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綾瀬はるか×行定勲監督が世界に送り出す
新しい日本のアクション映画

「リボルバー・リリー」
©︎2023リボルバーリリーフィルムパートナーズ

「映画史上最強のダークヒロインここに降臨」というキャッチコピーの元、ステレオタイプをぶち壊す、新しいアクション映画が誕生した。

映画『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』など、数々の名作を世に送り出した行定勲監督と、映画『孤狼の血』『シン・仮面ライダー』などをプロデュースしてきた紀伊宗之プロデューサーがタッグを組み、作家・長浦京の『リボルバー・リリー』を元に製作された今作。

紀伊プロデューサーは本企画を立ち上げる際に、海外でも見劣りしない作品を目指して製作しようと、行定監督にオファーを出した。行定監督といえば、人間ドラマに重きを置いた作品が多く、アクション映画のイメージはない。

自身の未体験のジャンルで行定監督は新境地を開拓。本作の主人公である小曾根百合という人物を、戦闘スタイルや内面など、多角的な視点から深掘りしていき、時代背景を逆手に取った全く新しいヒロインを創り上げた。

舞台である大正時代には、まだ着物姿の女性が多く、綾瀬はるか演じる小曾根百合の特徴の1つでもある、洋服を着る女性はほとんどいなかったという。

そうした細やかな気づきから人物の設定や物語を築き上げ、10億円もの予算をかけ、“世界に通用する日本のアクション映画”が生み落とされた。

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