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実は主人公は死んでいる…? 不穏な噂が絶えない名作アニメ5選。よく考えるとゾッとする…アニメ都市伝説をセレクト

text by 編集部

日本を代表するアニメ映画作品。中でも大友克洋監督の『AKIRA』や新海誠監督の『天気の子』などは国内問わず海外からも評価され、世界歴代興行収入アニメ版の上位にランクインしている。しかし、そんな作中にはファンの間で語られる、よく考えるとゾッとするような都市伝説が多々存在する。今回は、その理由と裏設定などを考察していく。

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陽菜の「死亡説」は本当なのか?

『天気の子』(2019)

森七菜
森七菜Getty Images

上映時間:114分
監督:新海誠
脚本:新海誠
原作:新海誠
出演:森七菜、醍醐虎汰朗、本田翼、小栗旬、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、島本須美、香月萌衣、木村昴、野沢雅子、神木隆之介、上白石萌音、花澤香菜、佐倉綾音、野沢雅子、市ノ瀬加那、柴田秀勝、成田凌、悠木碧、谷花音、倍賞千恵子

【作品内容】
今や日本を代表するアニメ映画監督となった新海誠監督。日本での興行収入は140億6000万円となり、前作の『君の名は。』の250億円には届かなかったものの、世界の興行収入日本のアニメ映画の中では歴代15位となる大成功を収めた。

『天気の子』は天候の調和が狂っている時代に、運命に翻弄される少年(帆高)と少女(陽菜)が自らの生き方を「選択」するストーリーとなっている。主人公・帆高は高一の夏、離島から東京へ家出をする。そこで不思議な力を持つ少女・陽奈に出会い運命に立ち向かう物語だ。

新海監督作品のテーマである「若い男女2人が世界の不条理に立ち向かう」というメッセージがあり、これまでの世代の犠牲を若い世代が負うことはない。というメッセージ性の高い作品となっている。

【注目ポイント】

帆高と陽菜が再開してハッピーエンドで終わる本作だが、公開当時からネットを中心に「実は陽菜は死んでいるのではないか」「2人が心中する話だったのではないか」という、禍々しい都市伝説が絶えない作品でもある。

作中ではラストにかけて、陽菜の体が透けていることに気づいた人も多いだろう。これにより「陽菜死亡説」という考察がネット上で飛び交っているのだ。

鳥居を潜りながら「青空」を願ったことで陽菜は「天気の巫女の力」を手にいれるということが分かっている。これは鳥居をくぐった際に異界に触れたということを暗示している。

映画版ではやや曖昧だった陽菜の身体が透けている理由だが、小説版では、力を使いすぎて身体の調子が悪くなっているという記述があり、彼女の体が透けているのは力を使いすぎたからだ、ということが分かる。

鳥居をくぐり異界の力を使いすぎたことで、黄泉の世界との繋がりが深くなってしまい、今いる世界と異界の狭間で揺れているだけだと考えると、個人的には死亡説を唱えるのは無理があると感じる。とはいえ、この作品が観た者の想像力を刺激し、突飛な解釈を生み出すほど訴求力のある作品であることは間違いないだろう。

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