バレエ大好き党…? 超能力者…? 選挙ライター密着ドキュメンタリー映画『NO 選挙,NO LIFE』東京先行イベントレポ
国政から地方選、海外の選挙など、25年の選挙取材歴を持つフリーランスライター・畠山理仁氏を追いかけたドキュメンタリー映画『NO選挙,NO LIFE』。本作の東京先行プレミアイベントが11月14日(火)、新宿ピカデリーにて行われ、前田亜紀監督、畠山理仁、ダースレイダー、プチ鹿島、大島新プロデューサーが登壇した。
ドキュメンタリー映画『NO 選挙,NO LIFE』
東京先行プレミアイベントオフィシャルレポート
【概要】
2023年11月14日(火) @新宿ピカデリー スクリーン9
開演 19:00~20:49(109分) 舞台挨拶:20:50~21:30
登壇:前田亜紀監督、畠山理仁さん、ダースレイダーさん、プチ鹿島さん、大島新プロデューサー(MC)
選挙の面白さを伝えるフリーランスライター・畠山理仁(50)。
国政から地方選、海外の選挙など、25年の選挙取材歴を持つ畠山氏を追いかけたドキュメンタリー映画『NO 選挙,NO LIFE』の東京先行プレミアイベントが新宿ピカデリーにて行われた。
畠山さんは「完成した映画を観るまでは、僕自身、普通のこと(選挙取材)をやっていると思っていましたが、、、あらためて変な人ですよね。」と自虐をこめ笑わせた。
前田監督も「私も普通の人だと思っていたんですけど、撮影や編集をしていて、そうじゃないことがわかりました。畠山さんの肩越しに見える世界は、とてもいろんな豊かな世界が広がっているんだろうなと思ったら、途中からだんだんカメラがぶれていて…なんか畠山さんの方にカメラがシフトしていきましたね。」と語った。
畠山さんは「選挙取材では10キロくらい痩せるんです。候補者全員を取材するとなると食事をする時間がなくて。たまにどうしようもなく時間が空いた時とか待ち時間が10分あったら店にはいって食べるんですけど、その地の名物を一気に2食とか3食とか食べるんです。」と選挙期間中の食事について言及。
「きしめんとか味噌煮込みうどんとか8分で食べるんですけど、やけどで舌がべろべろになってしまう」と笑わせた。
旧知の中川智晴氏(65)は岡山在住で、昨夏の参院選は約7,200票で落選した。次の衆院選を目指し今年2月、中川氏が東京・渋谷ハチ公前で街頭演説するシーンでは、雑踏のいろんな音に混じってあるメッセージが入るという。
「偶然なんですけど『諦めるな何があっても!』っていう一言が入ってるんですよ。僕(映像を見て)3回目ぐらいで気付いて…」思わずダースレイダーさんも「中川さんのテーマみたいですね」と指摘した。
畠山さんは「前田監督さすが天才!」と思い「あの音わざとですか?」と尋ねたら、前田監督は「何のことを言ってるんですか?」とポカ~ン。
大島プロデューサーは「監督も私も編集の宮島(亜紀)さんも誰も気付いてません」と明かした。すかさず鹿島さんは「それ、岸田(文雄)首相に見ていただきたいですね」とひと言。
作品タイトルに引っ掛け「岸田さんもこないだ〝ノー選挙〟って言ってましたからね。〝年内ノー選挙〟ってね。まだ(年内の衆院解散・総選挙は)できる。そうすると忙しくなりますから」と毒づいた。
【予告編】
【STORY】
2022年7月の参院選・東京選挙区で34人の候補者全員への取材を試みる畠山に文字通りの“密着取材”を敢行。
都内各所で行われる候補者の街宣を分刻みで巡っていくと、そこには超個性的な候補者の姿が。候補者が珍種なら、取材者である畠山もまた珍種。
1人で選挙現場を走り回り、睡眠時間は平均2時間…。本業である原稿書きもままならず、経済的に回らないという本末転倒な生き方を続けてきた。
畠山ももう50歳。お金にならない選挙取材人生によって、これまで家族にも散々迷惑をかけてきた。「この生き方もそろそろ潮時」と、参院選の最終日、引退を口にした。
9月に行われた沖縄県知事選の取材を最後にすると語る畠山を追って、沖縄へ。そこで出会ったのは、他の地域では見られない、有権者の選挙への高い参加意識と、民主主義を諦めない県民の思いだった…。
ドキュメンタリー映画『NO選挙,NO LIFE』は11/18より
ポレポレ東中野ほか全国順次公開!
監督:前田亜記
プロデューサー:大島新
音楽:The Bassons(ベーソンズ)
製作:ネツゲン
配給:ナカチカピクチャーズ
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/109分/©︎ネツゲン
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