最もつまらないコナン映画は…? 『名探偵コナン』史上最も期待はずれだった劇場版5選 。ファン評価が芳しくない作品を厳選
大人から子どもまで幅広い世代から支持される『名探偵コナン』シリーズ。劇場版の総数は2023年時点で26作を誇るが、その中には残念ながらファンからの評判が振るわなかった作品も存在する。今回は、「劇場版 名探偵コナン」の中から最も残念とされる作品を5本セレクト。その理由まで詳しく解説する。(文・ガラガラ)
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【著者プロフィール:ガラガラ】
名探偵コナンやアニメ映画関係のブログを書いている→ブログ
Jリーガー本人のアフレコに違和感…。
『名探偵コナン 11人目のストライカー』(2012)
上映時間:110分
総監督: 山本泰一郎
監督:静野孔文
原作:青山剛昌
脚本:古内一成
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、林原めぐみ、緒方賢一、松井菜桜子、茶風林、高島雅羅、岩居由希子、高木渉、大谷育江
【作品内容】
コナンは東都スタジアムでサッカー観戦をしていたが、蘭からの電話で小五郎に爆破予告の暗号が送られていることを知る。
犯人が小五郎になぜ爆破予告をするのか。そして、コナンは爆破を阻止できるのか。爆破を阻止するコナンや少年探偵団の活躍が見どころとなっている。
【注目ポイント】
Jリーグ20周年プロジェクトとコラボレーションして作成された本作はサッカーを題材としたストーリーが特徴の本作。コラボ作品とあって、サッカー要素が存分に詰め込まれている。
本作は劇場版名探偵コナンシリーズ16作目であり、そろそろ新たな世代を意識するころといえる。サッカーといえば少年に最も人気のあるスポーツの一つであり、若い世代を意識した作品といえそうだ。
というわけで、事件はサッカーのスタジアムでの爆破事件となるのだが、残念ながら、犯人がスタジアムを爆破する動機が無理矢理感が否めない。
犯人は毛利小五郎への恨みから犯行に及ぶのだが、ほとんど関係のないサッカーのスタジアムを爆破しようとしたり、サッカー選手のシュートで解除できる仕掛けになっていたりと、よくよく考えると犯人の行動に違和感がある。
そして、本作は実在するJリーガーが本人役で出演するところが特徴の1つなのだが、ここが重大なポイントだ。Jリーガーはそれぞれにセリフがあり、本人がアフレコしているのだが、さすがにアニメのアフレコに関してはプロではないのでどうしても違和感が出てきてしまう。
特に今作に関してはクライマックスの重要な場面でセリフが出てくるので、目をつぶるのが難しい。
ただ、Jリーガーがコナンと一緒にサッカーの練習をするシーンもあり、名探偵コナンという大人気シリーズだからこそなしえたアニメキャラとサッカー選手の夢の競演だ。そういった面ではサッカー好きのファンには楽しめる作品だといえる。