映画『男はつらいよ』55周年！「Go！Go！寅さん」プロジェクト開始。山田洋次監督からのメッセージも到着

2024/02/28

映画『男はつらいよ』が、2024年に第1作の劇場公開から55周年を迎える。55周年プロジェクト「Go！ Go！寅さん」の開始とその第一弾情報が発表された。NHK-BS 特別番組)放送、第1作『男はつらいよ』の「4K UHD」発売情報発表に加え、山田洋次監督からのメッセージコメントが到着した。

映画『男はつらいよ』55周年プロジェクト「Go！ Go！寅さん」情報第一弾が到着！

人類初の月面着陸が成功し、高度経済成長に日本中が沸き返っていた昭和44年（1969年）8月27日。1本の映画が劇場公開されました。山田洋次監督、渥美清主演による『男はつらいよ』は、人々を笑いと涙で包み込み、のちにギネスブックに認定されるなど、総観客動員数8,000万人を超える国民的映画シリーズとなった。

平成を経て、令和元年（2019年）には50周年を迎え、それまでの全49作が4Kデジタル修復技術によって蘇り、奇跡の第50作『男はつらいよ　お帰り寅さん』が製作され、日本中に再び寅さんブームを巻き起こした。

その後、世界中を襲ったコロナ禍は、社会も、人々の意識や行動も一変させた。そして、そのコロナ禍からの出口がようやく見えた2024年、第1作の劇場公開から55周年を迎える。

すべての人々の背中を“55”（ゴーゴー）と押してくれる寅さんの笑顔と言葉とともに、55周年プロジェクト「Go！ Go！寅さん」を、下記のコンセプトのもと、盛りだくさんのメニューを、2025年12月31日まで約2年かけて『男はつらいよ』の魅力をさらに多くの人に届けていく予定だ。今回は第一弾として、そのうちの一部が発表された。

★コンセプト① こんな生きにくい窮屈な世の中だから…寅さんの言葉の数々を伝えたい！

失敗することを恐れ、一度のミスも許されないように感じる社会は、SNS等での「炎上」という現象とセットなのかも知れない。

思い返せば車寅次郎＝寅さんは失敗ばかり。心優しい柴又の家族とは些細なことで大ゲンカをして飛び出し、高嶺の花のマドンナに恋をしてはフラれる……。でも、寅さんは何度でも仲直りをして、また恋をする。失敗を繰り返しながらも前向きなのだ。

そんな寅さんが発する言葉は、いつでも私たちを励ましてくれる。『男はつらいよ』シリーズと寅さんが、また日本中を元気づけてくれるのだ。

★コンセプト② 寅さんと『男はつらいよ』は世代を越える！ミレニアル世代、Z世代にも観て欲しい！

祖父母・親・孫の三世代が楽しめる、松竹映画の王道『男はつらいよ』。

映画に描かれる普遍的な家族の愛情、懐かしい昭和の原風景、時代を超える渥美清さんの喜劇的感性。１本の映画を通して、家族が語り合えるのも、55年にわたって愛されてきた『男はつらいよ』シリーズならではのポイントだ。

次ページ以降、「Go！Go！寅さん」プロジェクトのキービジュアル、ロゴ、現時点での具体的メニュー、そして山田洋次監督からのメッセージコメントを掲載。

キービジュアルは、「Go！Go！寅さん」プロジェクトのコンセプトに沿って、「明るく、前向きな寅さんの笑顔」を前面に押し出し、軽やかな跳躍で勢いを表現している。また、「そうよ、人生は賭けよ。」というコピーは、『男はつらいよ純情篇』（第6作/1971年）より、“挑戦する人々の背中を押し、励ましてくれる”寅さんのセリフを大きく打ち出している。

ロゴには寅さんのトレードマークの一つでもある、こだわりのハットをあしらい、こちらも軽やかなイメージを表現している。