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金返せレベルの酷さ…お笑い芸人監督の悪名高い最低映画(4)「所詮芸人…」素人感まる出しで良質テーマぶち壊し

text by 編集部

北野武や竹中直人、劇団ひとりなど、これまでさまざまなお笑い芸人が映画界に挑戦してきた。しかし、中には、華々しくデビューを飾ったにも関わらず、多くの観客を困惑させてしまった者も少なからず存在する。今回は、監督デビューしたものの残念な結果に終わってしまった、お笑い芸人が監督した映画ワースト5を紹介しよう。(文・編集部)

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実話の偽札偽造事件を元にしたキム兄の処女作

木村祐一『ニセ札』(2009)

木村祐一(木村祐一公式Instagramスクリーンショットより)
木村祐一木村祐一公式Instagramスクリーンショットより

監督:木村祐一
脚本:向井康介、井土紀州、木村祐一
出演:倍賞美津子、青木崇高、板倉俊之

【作品内容】

昭和25年。山村の小学校で教師をしているかげ子は、元教え子のシンゴにニセ札作りの計画を持ちかけられる。最初は断るかげ子だったが、貧しい村のためにニセ札作りに加担する。

【注目ポイント】

本作は、松本人志の右腕として知られる木村祐一が、1951年に起こった村ぐるみの偽札偽造事件「チ-5号事件」をモデルに制作した作品。脚本を木村のほか、向井康介と井土紀州が担当。主人公の佐田かげ子を倍賞美津子が演じる。

役者、コラムニスト、放送作家、料理研究家と、様々な分野で玄人はだしの才能を発揮するキム兄。しかし、映画に関しては素人感がただよう中途半端な結果に終わってしまったようだ。

確かに、貧しい村人たちが総出で偽札作りに勤しむというテーマを選ぶセンスは良い。たた、いかんせんストーリーが冗長で、何を見せたいのかがよく分からず、「所詮芸人監督が撮ったもの」と言われても仕方ないものになっている。

これに関しては、正直キム兄の映画監督としての力量不足もあるのだろう。監督としての腕を磨いてからぜひ再登板してもらいたいものだ。

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