新海誠が絶賛した声優とは? 東日本大震災を描いたワケと批判される理由は? 映画『すずめの戸締まり』考察&評価。楽曲も解説
text by 編集部
新海誠監督作品『すずめの戸締まり』のあらすじ、ネタバレあらすじに加え、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底考察。国民的アニメーション作家が、東日本大震災をテーマにした理由、珠玉の使用楽曲、美しい映像の秘密を解説。 物語に秘められた謎を解き明かしていく。<あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー>
『すずめの戸締まり』あらすじ
宮崎県の町で叔母と暮らす17歳の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)はある日荒廃した草原で母を探す不思議な夢を見る。
翌朝、鈴芽は登校中すれ違った青年・宗像 草太(むなかた そうた)を追い、辿り着いた廃屋で水溜りの中の扉へと引き込まれるが、中の世界には入れずに引き返す。
鈴芽が登校すると、窓の外の山から彼女にしか見えない煙が立ち上り、まもなく緊急地震速報が鳴り響く。
彼女が再び廃屋へと向かうと、廃屋の戸を閉めようとする草太に遭遇する。煙や地震の妨害に遭いながらも、二人は戸締まりに成功する。
草太の怪我の手当てのため、2人で鈴芽の家へ向かうと、草太は日本列島の下にいるミミズの暴走を防ぐために「扉」を探して閉めているのだと明かす。
そこへ現れた白い猫・ダイジンは、草太を鈴芽が幼少期使っていた三本足の椅子の姿に変えてしまう。2人はその猫を追ってフェリーに乗るが、猫は巡視船へと飛び移って姿を消す。