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シソンヌ2人の法廷バトルに話題沸騰… 新キャラ”よね”に抱く違和感とは? NHK朝ドラ『虎に翼』考察&解説レビュー

伊藤沙莉主演のNHK朝ドラ『虎に翼』。本作は、昭和初期の男尊女卑に真っ向から立ち向かい、日本初の女性弁護士になった人物の情熱あふれる姿を描く。第2週では、明律大学女子部に入学した寅子が、個性的な同級生と出会い、そして自分たちに置かれている現実を直視することに…。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

「女に法律は無理なのか?」
明律大学に入学した寅子が目の当たりにした現実

連続テレビ小説『虎に翼』©NHK
連続テレビ小説虎に翼©NHK

第2週「女三人寄ればかしましい?」では、猪爪寅子(伊藤沙莉)が明律大学へ入学し「法律とは何か?」を考える週だった。

いよいよ入学式を迎えた寅子(伊藤沙莉)。まだ女性が弁護士になれなかった時代、法律を学ぼうというのが世間から見たら“変わり者”であることを差し引いても、個性の強そうな面々が顔を揃える。

入学式の後、寅子は法学者の穂高(小林薫)と話しているところを新聞記者に取材される。

謙遜から「先生のおっしゃっていることを正しく理解できているかわからないけど」と前置きした上で「これから勉学に励みたい」と答えた。本人としては満点回答のつもりだった。

ところが、新聞には前置きだけが使われ「やはり女に法律は無理なのか」と締めくくられていた。女子部の生徒たちを本科の生徒たちがからかう様子からも、この時代、いかに女性が軽んじられていたかがわかる。

学生たちのなかで一際目を引くのが、男装姿に身を包む山田よね(土居志央梨)だ。どこかいつも怒っていて、他の生徒たちにも度々厳しい言葉を浴びせることもあって、腫れ物扱いされていた。

女性が弁護士になることを認める法改正がまた延期になったことから派生して口論となり、教室を出て行ってしまったよね。寅子は彼女を尾行し、裁判を傍聴することに。

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