山下智久が「ドラマ界の真ん中」に必要な理由とは? ドラマ『ブルーモーメント』第1話考察&感想レビュー
text by あまのさき
山下智久主演のドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)が4月24日(水)より放送開始した。研究所の気象研究官・晴原柑九朗がSDM(特別災害対策本部)の気象班チーフとして、気象災害で脅かされる人命を守るべく奮闘する。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
山下智久5年ぶりの民放主演作
天気予報の存在意義を考えさせられる第1話
気象はわたしたちにとってとても身近なものだ。天気予報をまったく見ない、という人はおそらくいないんじゃないかと思う。だけど、なんのために天気予報があるのかなんて、改めて考えたこともなかった。今日は洗濯物を外に干しても大丈夫だろうか。傘は必要? 快適に過ごせる洋服は……。そんなことを判断するのが、天気予報を見る理由だった。
そんなわたしたちの意識をガラリと変えるドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)がスタートした。主演の山下智久が演じるのは、気象庁気象研究所の研究官・晴原柑九朗。
ちょっと聞き慣れない肩書だけれど、数学の知識を活用しながら気象を予測する気象学の天才という役どころだ。その頭脳を買われ、災害から人命を守るために活動するSDM(特別災害対策本部)の気象班チーフを担当している。
気象のことにかけては天才、でも口を開くと結構毒舌。それなのに、晴原は爽やかな笑顔をふりまいて報道番組のお天気コーナーに“ハルカン“という愛称で出演している。もちろん理由があって、それこそがまさに晴原の考える天気予報の存在意義。
第1話は、晴原の助手として新たに採用された雲田彩(出口夏希)とともに、その意味を考える物語だった。