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息子役・中須からのサプライズに杏感激! 心揺さぶるミステリー『かくしごと』完成披露舞台挨拶オフィシャルレポート到着

text by 編集部

脚本・監督 関根光才、俳優・杏主演の映画『かくしごと』が、6月7日(金)に公開された。試写会後にはSNSで「涙が止まらなかった」「かりそめの親子の尊い姿が美しかった」「ラストが良すぎて余韻が凄い」といった感動の声が多数寄せられた。この度、5月7日にキャスト陣と監督が登壇して、同作の完成披露試写舞台挨拶が開催された。

杏「どうしようもない怒りや悲しみを体現した役」
映画『かくしごと』の見どころや裏話をキャスト陣が語る!

©2024「かくしごと」製作委員会
©2024かくしごと製作委員会

主演の杏をはじめ、中須翔真・佐津川愛美・安藤政信・奥田瑛二らキャスト陣と、関根光才監督が登壇した本舞台挨拶。

主人公・里谷千紗子を演じた杏はさわやかなブルーグレーのドレスで登場し、「本日はご来場ありがとうございます」と観客に向かって挨拶。中須は「今日は雨の中来ていただきありがとうございます」と観客への気遣いを見せた。

関根監督は「たくさんの方に集まっていただきうれしいなと思います。今日はしっとりとした天気ですが、この映画もしっとりとしているので、天気と合わせて馴染んでいただけるのではないかと思います」とあいさつした。

虐待の痕がある少年を守るために母親だと噓を吐く千紗子。強烈な母性が印象的な難しい役どころだが、杏にオファーが来た時のことを尋ねると、「子供から大人になって、大人になっても年月を重ねた今だからこそできる役だと思いました。年月を重ねることで涙もろくなったり、悲しいニュースや子供が巻き込まれるような事件に対してどうしようもない怒りや悲しみを覚えるようになって、それを思い切り体現できるのがこの役だと思いました」と心境を吐露した。

千紗子と疑似家族として過ごす記憶焼失の少年・犬養洋一/里谷拓未演じた中須。杏・奥田との共演シーンが多かった現場について、「お二人とも優しくて、いろいろ教えてもらったりしました。杏さんは撮影以外のところでも、山奥の撮影でコンビニもスーパーもないときに、食べ物を差し入れしてくれたりしてすごく助かりました」と当時の様子を振り返る。

どんなものがあったのか聞かれると、「一番記憶に残っているのは、お酒ですね」と衝撃の回答!あわてて「お母さんに、です!」と弁解し、笑いを誘った。

奥田については「どんなシーンかは言えないんですが…、あるシーンで演技を教えてもらって、そういう面ですごくおせわになりました」と当時を振り返った。

中須について、杏は「2年前はもう一回り小さかったので、大きくなったなと思います。映画のなかだとこんなに無垢な存在が画面の中にいるんだと驚くと思うので、楽しみにしていただきたいと思います」とその魅力を語った。

千紗子と確執がある認知症の父・里谷孝蔵を演じた奥田。役について聞くと、「それは申し上げられません。ネタバレになりますし」と一刀両断!?「ただ、綺麗な格好の僕は今日しか見られません。今日のためにスリーピースを着てきましたから」と俳優・奥田瑛二の姿とはかけ離れた姿であることをにおわせた。

千紗子の友人でシングルマザーでもある野々村久江は、千紗子の嘘を唯一知る人物。彼女を演じた佐津川に、もし自分が千紗子や久江の立場だったら共感できるか尋ねると、「シングルマザーということで、自分が子供を守らなければ、自分しかいないという気持ちがあって。母親になったことはないんですが、その感情はわかるなと、そこを最初に掴んで役に入りました。(この作品は)誰が悪いとかでもなく、それぞれの大切にすべきものを想って行動していくということが描かれていて、そこがすごく共感できたポイントでした」と答えてくれた。

少年の父親・犬養安雄を演じた安藤政信は、脚本を読んだとき、何度泣いたか数え切れなかったという。最も惹かれた部分を尋ねると、「年齢を重ねると視野も広がって、父親とか兄弟とか祖父とか、いろんな関係性がもっと見えていきますが、そのすべての経験や感情が台本の中に詰まっているような気がしました。今でも台本を読んでいるときの気持ちはこうやって喋っていると湧き出てきます。脚本が素晴らしかったし、この主人公を自分で演じてみたいと思うくらい魅力的な主人公でした。衣装合わせの時に『自分が演じたいっす!』と言ったくらい。杏さんはすごくいい役を勝ち取ったなと思いました。本気でこれをやりたい、演じたいと思いました」と熱量高く語った。

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