大ヒット中の映画『アバター：ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』。ジェームズ・キャメロン監督は、現地メディアに対し、サム・ワーシントン演じるジェイク・サリーの役どころが、実の息子の“ロアク”に取って代わろうとしており、『アバター3』は、“ロアク目線”の作品に移行すると語ったようだ。早速現地メディアを参考に詳細を見ていこう。

「主人公たちが物語を続けながら、全く新しい世界を探検していく」
キャメロン監督、今後のアバターの展開について語る

米Varietyによると、どうやらEdith Bowmanという女性が行う、ポッドキャスト『Soundtracking With Edith Bowman』内で、キャメロン監督は、『アバター』残り3つの続編で、それぞれ異なる主人公の目線から、物語を進めていくということを漏らしたようだ。

前作『アバター』と、公開中の続編『アバター：ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』ではサム・ワーシントン演じる、“ジェイク・サリー ”が主人公である。しかし、現在ポストプロダクション中の『アバター3』（タイトル未定）では、ジェイクの息子である“ロアク”が主人公を引き継ぐ予定だという。

「今回の公開で、人々が何を愛し、何に最も反応したかを確かめ、それから再度3作目に、新しく手を加えるかもしれません。過激なことをする気はないですが、人々が反応している部分を知り、強調するために少しの微調整はあるかもしれない」とキャメロンは語る。

さらにキャメロンは、「例えばロアクは、人々が一緒になって、その目線を楽しめるキャラクターとして登場しました。ジェイクは、映画1作目と、映画2作目のナレーションを担当しましたが、その後の作品では、それぞれ別の主人公を起用するつもり。違う人物の目を通して、映像を見るのです。3作目では“ロアク”の目を通しています。』とも語った。

この内容から、次回作の『アバター3』では、熱血でヤンチャなロアクをもっとたくさん見ることができるようだ。また、3作目では『アバター：ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』で示唆されていた、ロアクとツィレヤとの関係がさらに深まるのではないかと予想できる。

未だ詳細の多くは明らかにされていないが、キャメロンは、ジェイク・サリーと、彼の家族と対抗する存在である『火のナヴィ』という、新しい種族が登場することも明らかにしている。

キャメロン監督は、次の続編作品について、フランスのメディア『20ミニッツ』に対し次のように答えている。

「すでに現れたものとは全く異なる文化を持った、火の “アッシュ・ピープル”を表現する予定で、今まではナヴィの良い面しか見せることができなかったので、全く別の角度からナヴィを見せたいと思っている」

「前作では、ネガティブな人間の一面と、ポジティブなナヴィの一面でしたが、3作目では、その逆を行います。また、主人公たちが物語を続けながら、全く新しい世界を探検していきます。最後のシーンは、最高のものになると言えます。これまでの2つの作品はただの導入部に過ぎず、メイン料理を出す前のテーブルのセットのようなものだ」

『アバター：ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』は全世界興行収入20 億ドル(2616億円)という映画界でも歴史的な数字を叩き出そうとしている。続編の詳細が明らかになれば、話題を集めること間違いないだろう。

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