『鬼滅の刃』で1番の人気を誇っている煉獄杏寿郎。本作が実写化されるとなった場合、主人公の炭治郎よりも煉獄さんを演じる俳優に話題が集まること間違いない。今回は、煉獄さんを演じてほしい俳優を6名ピックアップ。それぞれの役者の魅力を解説する。（文・編集部）

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コメディからシリアスまで役の振り幅が広い俳優

賀来賢人

　ドラマ『今日から俺は!!』（2018）、映画『斉木楠雄のΨ難』（2017）など、日本を代表するコメディ映画監督・福田雄一の作品に多数出演する賀来は、芸人にも劣らないエキセントリックな演技で観る者を驚かせたかと思うと、緊張感のある演技で画面を引き締めることもできる、稀有な役者である。

　ドラマ『TOKYO MER～走る緊急救命室～』（2023/TBS系）では、クールでツンとした医療技官を演じ、自ら企画を持ち込んで実現させたNetflixオリジナルドラマの『忍びの家House of Ninjas』（2024）では、お得意の変顔を封印し、トラウマを抱える優秀な忍びを好演した。

　炭治郎や伊之助らが無限列車で煉獄さんに出会った当初、お弁当を食べることに集中しすぎて、「本当に柱なのか？」と後輩らに疑われる場面がある。しかし、その直後に描かれる戦闘シーンでは圧倒的な活躍ぶりで読者の度肝を抜いてみせるのだった。

　さらにエピソードが進み、幼少期における母親との思い出が描かれると、読者が煉獄さんに抱く愛着はさらに深まり屈指の人気キャラに。さらに、「無限列車編」のクライマックスにおける上弦の参・猗窩座との戦いは、劇中でも5本の指に入るほどの名バトルであり、痛ましい最期は語り草となった。

　役の振り幅が大きく、コメディモードとシリアスモードを丁寧に使い分ける賀来賢人であれば、呑気な煉獄さんから、猗窩座との死闘でみせる決死の表情まで、見事に再現してくれるに違いない。