瀬川の蕾のような心
瀬川は鳥山検校(市原隼人)に身請けされた。この男に惚れているわけではないものの、粋な振る舞いや品格を好いているようだ。とはいえ、史実における鳥山検校は多くの人を苦しめた金の亡者である。また、本作でも、蔦重はこの男について「クズ中のクズだぞ」と、瀬川に警告していた。
鳥山検校のダークサイドが本作で描かれないとは考えにくい。慧眼の士である鳥山が蔦重と瀬川の関係を知るのは時間の問題だ。この男は二人にも酷い仕打ちをするのだろうか。あるいは、“忘八と呼ばれる女郎屋の主人たちにも優しさがいくらかはあるように、鳥山検校も“愛する女”のために優しさを見せるのだろうか。
今後の展開からも目が離せない。
(文・西田梨紗)
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