珠代に忠誠を誓い戦う少年鬼

愈史郎

演じるならこの人！
～北村匠海～

　愈史郎は珠代に忠実で、気難しいが心優しい少年の鬼。少し年齢はズレてしまうが、ぜひとも北村匠海に演じてもらいたい。

　映画『君の膵臓をたべたい』（2019）や『東京リベンジャーズ』（2021～）シリーズで、繊細さと激しさを両立させた彼の演技は愈史郎のキャラクターにぴったりだ。

　愈史郎は、珠代への忠誠と鬼としての孤独を抱える少年だが、北村匠海の脆さと、内に秘めた強い意志を感じさせる佇まい、それが愈史郎の複雑な心を完璧に描くはず。

　血鬼術を操るシーンも、北村のしなやかな動きなら映えること間違いなしだ。珠代を見つめる瞳に、観客は胸を締め付けられるだろう。

【著者プロフィール：かんそう】

2014年から、はてなブログにてカルチャーブログ「kansou」を運営。記事数は1000超、累計5000万アクセス。読者登録数は全はてなブログ内で6位の多さを誇る。クイック・ジャパン ウェブ、リアルサウンド テックなどの媒体でライター活動を行うほか、TBSラジオで初の冠番組『かんそうの感想フリースタイル』のパーソナリティも務め、2024年5月に初書籍『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を出版した。

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【了】