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シュリ・百田夏菜子(ももいろクローバーZ)

百田夏菜子とレティーシャライトGetty Images

吹き替えを担当した作品:

『ブラック・パンサー』(2018)
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018)
『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』(2022)

オリジナルキャスト:レティーシャ・ライト

【注目ポイント】

ももいろクローバーZは日本を代表するアイドルグループであり、当然のことながらファンも多い。そのため話題作りにはピッタリの人選だったと思われるが、案の定、MCUファンからは快く迎え入れられなかった。

シュリは、旧ブラックパンサー・ティチャラ王の妹という設定。高い頭脳を持っており、最先端の技術を駆使して主人公をサポートする重要な役柄である。ブラック・パンサーのあの強靭なスーツも彼女が発明した。

好奇心旺盛な性格が災いして無茶をしすぎてしまうことも。シュリというキャラクター自体、高い知能指数とは裏腹に成熟していない面も見受けられるため、現役アイドル・百田夏菜子のイメージにピッタリな気がするが、いざ彼女の吹き替えを聞くと、やはり声が可愛すぎて、作品の世界観とマッチしていないという印象を受ける。

ブラック・パンサーに出てくる女性たちは、みんな戦闘力もあり、クールな性格のキャラクターばかり。そのため、シュリ以外のキャラクターは吹き替え版でも低音ボイスが基調となっている。そんな中、百田夏菜子が声を担当するシュリだけが良くない意味で目立ってしまっている。

ワカンダ王国の運命が大きく変わろうとするシリアスなシーンでも、彼女のキャピキャピした声が響くと、緊張感が高まるどころか、力が抜けてしまいそうになる。確かに妹感は出ている。あの可愛い声で「兄さん」と呼びかけるシーンなどは、彼女のファンにとってご褒美以外の何物でもないだろう。しかし、アベンジャーズファンはそういうのを求めているわけではないのだ。

ネタバレになってしまうが、シリーズ最新作『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』では新しいブラック・パンサーとなる。今後のシュリの活躍には目が離せないが、これからもずっとこの声なのかと思うと先が思いやられる…というのが正直な気持ちだ。

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