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初恋の儚く美しい物語と映像美
新海誠監督史上屈指の感動作

『秒速5センチメートル』(2007)


出典:Amazon

上映時間:63分
監督:新海誠
脚本:新海誠
原作:新海誠
出演者:水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美、水野理紗

【作品内容】

両想いだった貴樹と明里は、小学校卒業と同時に明里の引っ越しで離れることに。中学生になって一度再会することになったが、お互い想いを伝えきれずにまた離れてしまう。社会人になった貴樹は、心のどこかでずっと明里の事を想い続けている。

『君の名は。』『すずめの戸締まり』などの数々の大ヒットを生み出した、新海誠が監督・原作・脚本・絵コンテ、および演出までを手掛けた劇場作品で、『桜花抄』、『コスモナウト』、『秒速5 センチメートル』という短編3話の連作構成で描いた作品。

【注目ポイント】

監督を務めた新海誠Getty Images

本作は大人になっても忘れられない初恋の思い出を描いた儚くも美しい物語となっている。我々観客も自身の初恋を思い出して感情移入できる。

また、本作は短編3話で構成されていて、全体が繋がるように1つ1つが緻密に創り上げられている。本作は『君の名は』(2016)で本格的にブレイクした新海誠監督の初期作品だが、作品の世界観や映像の美しさなどにおいて、映画作家としての美質の原型が随所に垣間見れる作品となっている。

物語をよりいっそう盛り上げるのは、シンガーソングライター・山崎まさよしによる主題歌「One more time, Onemore chance」。リリースしてから26年経った今でも世代を超えて人気を誇る名曲である。歌詞の内容も物語の世界観にピッタリとはまっており、何年経っても明里を諦めきれずに想い続ける貴樹の気持ちと一体化した言葉に胸を打たれる。

ラストでは、大人になった2人が踏切ですれ違うシーンがあるのだが、電車が通り過ぎた後にはもう明里の姿は消えてしまい、最後まで2人は結ばれることはない。これをバッドエンドととらえるか否かは観る人によって大きく分かれるが、観客の経験や性格によって異なる解釈を導くという点は、本作の大きな魅力であることは言うまでもないだろう。

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