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最も残念なテレビドラマの劇場版は? TVドラマの映画化作品ワースト5選。ドラマはヒット、映画は爆死…。低評価の理由を考察

text by 編集部

今まで、数えきれないほどのテレビドラマの劇場版が制作されてきた。ドラマ版が面白かったからといって、劇場版も面白いとはかぎらない。今回は、漫画が原作の学園サスペンスや、有名子役の出世作、琉球王朝が舞台の壮大な時代劇など、テレビドラマの劇場版作品の中でも、ファンの期待に応えられなかった作品を5本ピックアップした。

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ストーリーが幼稚…。
今をときめく浜辺美波主演作はまさかの爆死

『映画 賭ケグルイ』(2019)

浜辺美波(第42回報知映画賞にて)【Getty Images】

上映時間:119分
監督:英勉
原作:河本ほむら、尚村透
脚本:高野水登、英勉
キャスト:浜辺美波、高杉真宙、宮沢氷魚、福原遥、伊藤万理華、松村沙友理、池田エライザ
テレビドラマ版:『賭ケグルイ』2018/1月~6月(金曜22:00~)
製作局:MBS&TBS

【あらすじ】

ギャンブルの強さでカーストが決まる名門校・私立百花王学園に、ギャンブル狂の美少女、蛇喰夢子(浜辺美波)が転校してくる。夢子を危険視した生徒会が刺客を送るも次々に返り討ちにされる。夢子が生徒会長・桃喰綺羅莉(池田エライザ)との対決を望むなか、生徒会は“非ギャンブル、生徒会への不服従”を掲げる白装束集団、ヴィレッジと夢子を潰すため、危機感を募らせた生徒会は、学園史上最大のギャンブルバトルの開催を決定する。

【注目ポイント】

河本ほむら原作、尚村透作画により、スクウェア・エニックスが発行する雑誌「月刊ガンガンJOKER」にて連載され、累計発行部数470万部を誇るマンガ『賭ケグルイ』を映画化。
原作は2017年にテレビアニメ化された後、実写ドラマ化され、深夜枠としては視聴率も高かった。

映画版は、原作の河本ほむらが監修を手掛けた完全オリジナルストーリーとなっている。その内容は、ギャンブルによる独自の階級制度が設けられた名門校・私立百花王学園に転校してきた、常識外れな狂ったギャンブルに興じる主人公・蛇喰夢子(浜辺美波)が、最強のギャンブラーにして生徒会長の桃喰綺羅莉(池田エライザ)はじめ、ギャンブルとイカサマにまみれた、他の生徒たちの戦いを描いた学園サスペンスだ。

浜辺美波や福原遥が新境地ともいえる役柄を好演し、好評だったこととは裏腹に、その独特過ぎる世界観が敬遠され、興行収入3億6000万円と“爆死”。2021年にはさらにその続編『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』を公開するも、前作を下回る興行収入(3億円)を記録した。

出演女優たちが振り切ったキャラクターを演じ切ったものの、学園ドラマなのか、ギャンブルドラマなのかが曖昧で、キャラクター設定と美人若手女優の展覧会とばかりに押し切ろうしたことが、失敗の原因だと推測される。

演出過多なデフォルメ映画を得意とする英勉監督だが、他の作品でも見られるように、肝心のストーリーが幼稚で、脚本が練り込まれていない。人気マンガを安易に実写映画化して失敗した典型的な例といえよう。

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