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官能的すぎる…。国民的女優の濡れ場が堪能できる日本映画5選【平成編】美しい裸体と気迫の演技に胸を打たれる作品をセレクト

text by 市川ノン

映画の物語を進めていく上で、官能的なシーンはスパイスになる。女性の裸には人の目を引く力が宿っている。だが、エロスと共にその女優が自分の体を使って何を伝えようとしているのかを感じることで、観客は胸を打たれるのではないだろうか。今回は表現の境地に立ち、果敢に濡れ場に挑戦した女優をセレクトしてご紹介する。(文・市川ノン)

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クズ彼氏とのまぐわいでも上の空
二階堂ふみの美ボディとがらんどうの瞳

二階堂ふみ『リバーズ・エッジ』

原作:岡崎京子『リバーズ・エッジ』
監督:行定勲
脚本:瀬戸山美咲
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵

【作品内容】

『ヘルタースケルター』などの作品がある漫画家、岡崎京子の同名作を名匠・行定勲が監督し、二階堂ふみ、吉沢亮の主演で映画化。

高校生のハルナ(二階堂ふみ)は元彼である観音崎(上杉柊平)にいじめられている山田一郎(吉沢亮)を助ける。すると山田から「宝物をみせてあげる」と言われ、河原の死体の存在を教えられる。

ふたりの他にも摂食障害を持つモデル・吉川こずえも死体の存在を知っていた。山田にあり余る好意を寄せるカンナ、ハルナの友人で観音崎ら複数の男性と体を重ねるルミなど奇妙な関係性の若者による傑作青春劇。

【注目ポイント】

二階堂ふみ
二階堂ふみGetty Images

二階堂ふみの裸体と濡れ場が映し出される。観音崎との情事に応じるハルナだったが、彼のモーレツな興奮に反し、彼女は虚空を見つめ終始冷めた無表情だ。濡れ場といっても喘ぎ声ひとつない。

アンニュイで感情をあらわにしないハルナらしさが感じられるシーンで、その空虚な瞳は二階堂にしかなせない技だろう。

事後、彼女はベッドを離れ、大胆にバストとヒップを丸出しにしながら、部屋を闊歩。

引き締まった二階堂のボディラインは一見の価値ありだ。そのままソファーに座ったハルナは、こずえが出演するCMを見ながらタバコをふかす。どこか満たされない気持ちを煙と一緒に吐き出すかのように。

二階堂は16歳のときに原作漫画に出会い、以来映画化を熱望していたという。この作品にかける並々ならぬ彼女の思いを感じ取ってほしい。

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