妖艶すぎる演技で観客をノックアウト
ミステリアスな容疑者役で世界を魅了
シャロン・ストーン『氷の微笑』(1992)
上映時間:128分
原題:Basic Instinct
製作国:アメリカ
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
脚本:ジョー・エスターハス
キャスト:マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン、ジョージ・ズンザ、ジーン・トリプルホーン、レイラニ・サレル、ドロシー・マローン、ウェイン・ナイト、デニス・アーント、ブルース・A・ヤング、チェルシー・ロス
【作品内容】
サンフランシスコで元ロックスターがアイスピックで滅多刺しにされ、死亡する事件が発生。容疑者として浮上したのは女流作家のキャサリン(シャロン・ストーン)だ。
キャサリンは事件後、事件とそっくりな小説を書いていることがわかり、取り調べを受ける。しかし、飄々とした態度の彼女を警察は犯人に立証することができない。
一方、刑事のニック(マイケル・ダグラス)は彼女を疑うと同時に、惹かれていく。その後もニックの相棒、恋人などが関係し、捜査は混沌となっていく。
【注目ポイント】
資産家の美しいミステリー作家を演じたシャロン・ストーンは当時34歳。スクリーンから溢れ出るような色気は要注目だ。
特に取調室で、超ミニスカート姿で足を組みかえるシーンは話題となった。下半身にクローズアップされた瞬間、観る者は下着を穿いていないのではないかとギョッとしてしまう。
そんな魔性さを備えたキャサリンのふるまいは、劇中の男性同様、観客の心も鷲掴んでしまう。物語が進むと、キャサリンは刑事のニックをクラブへと誘い、音楽に合わせてフロアで誘惑する。
我慢の限界に達したふたりはベッドルームに移動すると激しく求め合った。スリムな体のシャロン・ストーンだが、大男のニックに最後は馬乗り、主導権を渡さない圧巻の情事を見せる。
彼女はニックに「最高だった」と言わしめるが、そのアクティブな腰振りと美しい姿を見れば納得だ。エロティックでミステリアス、クールでビューティー。
そんなキャサリン役を演じ切り、今作で世界的なセックスシンボルとなったシャロン・ストーンの熱演は必見。
(文・市川ノン)
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