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『アバター2』は結局成功したのか…? 興行収入や今後のシリーズの行方を徹底解説。前作には完敗も想定通り?

text by 編集部

ジェームズ・キャメロン監督の人気映画と言えば真っ先に思い浮かぶのは映画『アバター』だろう。続編である『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』も初代を抜く記録は出せなかったものの、大成功を収めた。今回は現地メディアを参考に、『アバター』シリーズが結局どのくらい人気の作品になったのかを紹介していく。

ジェームズ・キャメロン
「続編の製作はギャンブルのようなものだ」

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ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』は、世界歴代興行収入ランキング1位を獲得し、世界を席巻する大成功を収めた作品だ。続編『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』も、世界歴代興行収入ランキング6位にランクイン。前作に続き、非常に大きい成功を収めた。

カナダニュースサイトScreen Rantは、第1作目の映画『アバター』が、興行収入的に成功を収めたのみならず、見たことのない映像美で、映画史に技術革命を起こした作品と見なしている。

続編である映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、主人公ジェイク・サリーとパンドラの世界の発展を維持し、さらなる人気を獲得することが期待された。前作のアバターキャラクター達が登場し、撮影技術はさらなる進歩を遂げ、前作の公開より13年間の月日を経てスクリーンに登場した。

しかし、世界歴代最高の興行収入を記録した初代『アバター』を超える記録を達成するのは困難であった。

ジェームズ・キャメロン監督は、米Entertainment Weekly誌のインタビューに対し、「続編の製作は“ギャンブルのようなもの”だった」と語ったという。

映画『アバター』と同様に、莫大な製作費が掛かる続編作品。最高興行収入を競うのではなく、シリーズ全体の利益を上げることに重点を置く必要があったのだ。

続編の映画『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』は、映画『アバター3』、映画『アバター4』、そして映画『アバター5』と続くフランチャイズの未来を確かなものにするために、十分な収益を上げる必要があった。

映画『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』の総経費は10億8,700万ドル。非常に多くの利益が必要となった本作だったが、結果、5億3170万ドルの利益を上げた。テーマパークや、その他の収入源から得られる追加収入なども考慮すると『アバター』シリーズの存続を確約するには十分な売り上げであり、キャメロンもホッと胸をなで下ろしたに違いない。

結果として続編の興行収入は、前作に追いつくことはできなかった。しかし『アバター』フランチャイズを断続できる収益を上げることに成功。今後登場する『アバター』シリーズは、さらにその視覚効果、撮影技術など、全体のレベルが上がると予想できる。『アバター5』まで製作された時には、もしかすると、現在からでは想像のつかない作品に仕上がっているかもしれない。

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