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8「暴力は好きじゃない。俺はビジネスマンだ。血は高くつく(“I Don’t Like Violence. I’m aBusinessman. Blood is a Big Expense.”)」

バージル・ソロッツォ『ゴッドファーザー』

映画『ゴッドファーザー』中央でヴィトー・コルレオーネと握手を交わしているのがバージル・ソロッツォ
映画ゴッドファーザー中央でヴィトーコルレオーネと握手を交わしているのがバージルソロッツォGetty Images

コルレオーネ家のドン・ヴィトーは麻薬ビジネスへの援助を拒否していた。

麻薬王ヴァージル・“ザ・ターク”・ソロッツォは、相談役のトム・ヘイゲン(ロバート・デュバル)を拉致し、麻薬ビジネスに前向きなソニーとの仲介をするように求める。ヘイゲンはヴィトーが死んだと聞かされていたので同意する。これは、ヘイゲンを解放する際に、ソロッツォがヘイゲンに言う台詞だ。

上記の発言は、脅しである。ソロッツォは、ビジネスの邪魔になるため、暴力は好まないが、自分の意に沿わない者がいれば、血なまぐさい抗争を厭わないと主張しているのだ。

彼は自信に満ち溢れ、自分の意志を他人に押し付けることに何の問題も感じない。彼のこの発言は、ソロッツォが素晴らしい悪役であることを見事に証明している。

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