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福山雅治ワールドにどっぷりつかる…! おすすめ主演映画5選。【実に奥深い演技が堪能できるバラエティー豊かなラインナップ】

text by 編集部
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日本を代表するビッグアーティストであり、数々の大ヒットドラマ・映画を生み出すなど、役者としての活躍も目覚ましい福山雅治。今回は「ガリレオ」シリーズ以外の作品から、世界的な評価の高いお勧め映画をピックアップ。中年パパラッチから善悪の間で揺れる弁護士まで、幅広い役柄になりきる福山雅治の絶品演技が堪能できる5本をご紹介。

【福山雅治 プロフィール】

福山雅治
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1969年生まれ。長崎県長崎市出身。1990年にTBS系ドラマ『あしたがあるから』でテレビドラマデビュー。歌手としてミリオンセラーを連発する一方、『ひとつ屋根の下』(1993)『いつかまた逢える』(1995)などの名作ドラマで存在感を見せ、その名は全国区に。その後も盤石なキャリアを作りあげ、2013年には主演作『そして父になる』がカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど、国際的にも注目を集める俳優となった。

我が子が実は他人の子供だったら…。
苦悩する父親を繊細な芝居で体現

『そして父になる』(2013)

監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
キャスト:福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、二宮慶多、黄升炫、ピエール瀧、田中哲司、國村隼、井浦新、樹木希林、夏八木勲

【作品内容】

大手建設会社で働く野々宮良多(福山雅治)は、妻みどり(尾野真千子)と6歳になる一人息子の慶多(二宮慶多)とともに、都内の高層マンションで暮らしている。慶多は私立小学校を受験し、見事に合格。野々宮家の将来は順風満帆に見えた。しかし、慶多を出生した際、看護師によって取り違えが起きていたことが判明。良多とみどりの実の息子は、群馬県の小さな電気店を営む斎木家の長男として育てられた琉晴(黄升炫)であることがわかった。斎木家との話し合いの末、慶多を斎木家に託し、琉晴を引き取ることに。果たして良多は、違う環境で生まれ育った実の息子と、血の通った関係を結ぶことができるのか…。

是枝裕和監督による9本目の長編劇映画。第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、審査員賞に輝いた。是枝裕和と初タッグとなった福山は、「2人の息子」に引き裂かれる父親を熱演。第35回ヨコハマ映画祭で主演男優賞を獲得するなど、演技面でも高い評価を得た。

【注目ポイント】

病院のミスによって取り違えられた2人の子供。片方は高級マンションに暮らす裕福な家庭に育ち、もう片方は田舎で電気屋を営む庶民的な家庭で育った。愛情深く育ててきた他人の息子を手放し、他人の家庭で育った実の息子を受け入れることができるのか。観る者に難問を突きつける本作は、2つの家庭に経済格差を設けることによって、「子供にとっての幸せとはなにか?」といった根源的な問いにも思いを至らせてくれる。

大手建築会社のエリート社員に扮した福山雅治はクールな父親像を体現。学歴を重んじ、子供の将来を思ってレールを敷いてあげようとする。一方、リリー・フランキー演じる斎木家の父親は、勉強よりも遊びを重視し、自由な子育てをモットーとしている。

福山とリリーが体現する正反対の資質をもつ2人の父親。どちらが正しいと決めつけるのではなく、フラットな視線で描写しようとする作り手のフェアな姿勢が際立つ。福山は、場合によっては憎まれ役になりかねないキャラクターを、繊細な芝居で共感をそそる父親像に仕立て上げてみせた。

良き父親とは何か、子供のために大人は何ができるのか、そもそも幸せとは何か。多くの男性が人生の途中で直面する普遍的な問いに対し、深く鋭いまなざしで応える、見ごたえのある人間ドラマとなっている。

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