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実在する未解決殺人事件をテーマにした本格ミステリー

『ロストガールズ』(2020)

Getty Images

監督:リズ・ガーバス
原作:ロバート・コルカー
脚本:マイケル・ワーウィー
キャスト:エイミー・ライアン、トーマシン・マッケンジー、ガブリエル・バーン、ウーナ・ローレンス

【作品内容】

3人の娘を持つシングルマザーのメアリーは、離れて暮らす長女・シャナンと連絡が取れなくなり、警察に捜査を依頼。どうやらシャナンは失踪直前に警察にSOSを出していたようだが、彼女の職業が売春婦とあってか、警察は本気で事件を調べようとはしない。警察の態度に業を煮やしたメアリーは、自力で娘を探そうとする。そんな矢先、シャナンが失踪した場所の周辺で、女性の遺体が複数発見されるのだが…。

アメリカで実際に起きた未解決殺人事件「ロングアイランドの連続殺人鬼」を基に、失踪した娘の捜索に奔走する母親の姿を描いた、NETFLIXオリジナル映画。監督を務めたのは、ドキュメンタリー映画『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』(2012)で知られる、リズ・ガルバス。トーマシン・マッケンジーはメアリーの次女・シェラを演じる。

【注目ポイント】

灰色がかった暗い画面、沈鬱で救いのない展開を特徴とする、シリアスな作品である。女性の失踪が事件の発端となるが、警察官も含め、頼りになる男性はほとんど登場せず、女たちの結束力、意志の強さが入念に描かれている。

トーマシン・マッケンジーは、主役である母親のメアリーをサポートする次女・シェラ役を好演。情緒不安定な母親をなだめ、作品全体を落ち着かせる役目を一身に担っている。

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