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“聖母”の異名を持つ穏やかさが特徴
誰からも愛される人徳が持ち味

深川麻衣

深川麻衣
深川麻衣Getty Images

【プロフィール】

乃木坂1期生
生年月日:1991年3月29日
在籍期間:4年9ヶ月
選抜回数:12回
代表作:『パンとバスと2度目のハツコイ』

【注目ポイント】

元乃木坂46の1期生。1991年生まれと、乃木坂1期生の中ではほぼ最年長に近く、乃木坂46に加入したのも20歳の時。アイドルとしては遅めのデビューである。しかし深川麻衣を語るうえで欠かせないのが、その人徳。

性格の良さにとにかく定評があり、メンバーから聖母と呼ばれるほどの穏やかな人柄で、多くの人から慕われている。その異名のイメージ通りの、包み込むような落ち着いた大人っぽさが持ち味で、『ハルジオンが咲く頃』でセンターを務めた後に、惜しまれながら2016年にグループを卒業した。

そんな深川麻衣の代表作が、映画『パンとバスと2度目のハツコイ』の主演・市川ふみ役だ。まじめすぎる独特の価値観から、過去にプロポーズを断ったことのある市川ふみが、中学時代の初恋の相手と再会するものの、彼はバツイチ子持ちで離婚した妻をいまだに想っていて…というストーリー。

ド派手なアクションや壮大な設定ではなく、東京郊外の小さな世界の中で、恋に不器用な登場人物たちの繊細な心の動きを描く、しっとりとした恋愛映画だ。これらの特徴が、主演の深川麻衣の持ち味と適合しており、彼女の雰囲気や温度感が作品内で遺憾なく発揮されている。

映画初出演にして初主演だったが、深川麻衣はこの作品で第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞している。これを皮切りに『おもいで写眞』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』などの映画でも主演を果たした。

さらに、映画だけでなくドラマにも多数出演しており、『日本ボロ宿紀行』『彼女たちの犯罪』といった作品で主演を務めている。今やすっかりアイドルは過去の肩書きで、コンスタントに主演作品が続いている人気女優なので、ぜひ今後の活躍もチェックしたい。

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