噛めば噛むほど味わい深い
スルメイカ俳優・作間龍斗
小池栄子、吉岡秀隆、小林薫を筆頭に個性的なキャスティングだが、その中で作間はお見事!というほどに順基を演じている。派手過ぎず地味すぎず、個性的な俳優陣に埋もれるわけでもなく。いい味、いい雰囲気を醸しながら人間味に溢れる芝居で存在感を発揮している。
作間は過去にも高校生役を演じてきたが、青春群像劇とは違い、息子・孫としてのポジションもハマっている。本作の順基役をきっかけに、俳優としての活動が増えそうな予感がする。
作間の魅力は芝居のみならず、バラエティ番組でも際立つ。HiHiJetsのバラエティ番組「HiHiJetsのHiしか言いません!」(テレビ東京系)11月5日放送回では「作間の休日に密着!Hiレベル作間クイズ」と題して、作間の休日に密着し、その出来事からクイズを出題する作間企画が放送された。
企画の段階からじわじわと笑いを誘うのだが、クイズの題材となる“作間の休日”の映像がまた興味をそそるのだ。熱海駅から出発し、作間の旅の相棒、マイカメラが入ったカメラバッグを肩にかけてビーチへと向かう。いざ海を前にしても、はしゃぐ様子はなく、砂に触れて「良い砂ですよ…わかんないけど」とコメント。これにはメンバーの猪狩蒼弥も「マニアックだなぁ」と笑いながらツッコミを入れていた。
静かな町を訪れるのが好きで、旅先で出会った家族をストリートスナップし、幸せオーラを分けてもらうのだそう。「ファミリーから出る幸せオーラは格段に違う」「たまんない」と語っていた。街歩きや旅番組のようであり、カメラマン・作間の密着した情熱大陸の雰囲気もある。
そもそもクイズ企画であり、街歩きをしながら一人でクイズまで作ってしまうマルチっぷり。作間は実は引き出しが多いのだ。現役アイドルに使う例えとして相応しいかはわからないが、噛めば噛むほどに…というか、味わ深い、奥行きがある作間。これから年齢を重ねてその魅力がさらに醸成されていくかと思うと益々目が離せない。
さて、ダメだけどなんだか憎めない夫・息子・父。一方で自由を謳歌する母に囲まれた万里江。第7話では達男が悠作に「娘と離婚してやってくれないか」とお願いする事態に。そして悠作は遂に漫画に着手したようで…。
そもそも第1話で、悠作の担当編集である土門幸平(北村一輝)が「離婚するまでを漫画にしろよ」と言っていたが、これが伏線回収されるのか!?いよいよ最終章へ突入する「コタツがない家」、深堀家の問題はどう着地するのか。彼らの奮闘は最後まで目が離せない。
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