映画史上最悪のCGの使い方は? 無意味なCGI表現で物議をかもした映画5選。酷すぎる…トホホなエピソードをセレクト
実写だけでは難しいさまざまな映像表現を可能にするCGI技術だが、いたずらなCGIの多用は作品を良くするどころか悪いものに変えてしまう可能性がある。今回は米メディアScreenRantを参考に、酷いCGI技術を使用した映画作品5本を紹介しよう。
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なぜわざわざ消した…?
演出の意図が全く分からない超マイナーチェンジ
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983)
再上映版のダース・ベイダーの眉毛
上映時間:131分
監督:リチャード・マーカンド
脚本:ローレンス・カスダン、ジョージ・ルーカス
キャスト:マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、アンソニー・ダニエルズ
【作品内容】
べスピンでの戦いから1年後。銀河帝国軍は秘密裏にかつてのデス・スターよりもはるかに強力な最終兵器「第2デス・スター」の建造を進めていた。その最中、反乱軍は「第2デス・スター」への攻撃計画を立て、ダースベイダーを暗黒面から目覚めさせようと銀河帝国軍のもとへ乗り込む。
一方その頃、惑星タトゥイーンへと向かったルークとレイアは、大悪党ジャバ・ザ・ハットに捕らえられていたハン・ソロの救出に成功。その後、ルークは修行のために再び惑星ダゴバを訪れるが、ヨーダから驚くべき秘密を明かされる。
【注目ポイント】
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダー、反乱軍と帝国軍の最後の戦いを描いた『スター・ウォーズ』シリーズの完結編で、エピソード1から続いてきたスカイウォーカー・サーガの集大成として知られている。
2004年に再公開されたバージョンでは、スクリーンサイズやアスペクト比、そしてタイトルなど、従来作品からさまざまな点が変更になっており、ヘイデン・クリステンセンのゴーストなどCGI技術も随所に用いられている。こういった演出からは、最新テクノロジーを活用したいというルーカスの思惑が垣間見えるが、どうやら計画通りにはいかなかったようだ。
例えば、2004年の再公開版では、1983年版にはあったダース・ベイダーの眉毛がきれいに取り除かれている。しかし、この変更は、正直ほとんど目立たない。なぜわざわざ修正する必要があったのか、疑問に残るほどだ。
多くの追加や変更が加わったオリジナル3部作だが、同シリーズのファンにとっては、ディズニーがいつ修正なしのオリジナル版『スター・ウォーズ』3部作をリリースするのかが目下の関心事だろう。