ニセモノで良かったのでは…?
74万円がかかった排せつシーン
『ジョン・ウィック』 (2014)
ビーグル犬デイジーのうんち
上映時間:169分
監督:チャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチ
脚本:デレク・コルスタット
キャスト:キアヌ・リーブス、ミカエル・ニクヴィスト、アルフィー・アレン、エイドリアンヌ・パリッキ、ブリジット・モイナハン
【作品内容】
かつて裏社会に悪名を轟かせていた伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、愛する女性との出会いをきっかけに裏社会から足を洗い、平穏な日々を送っていた。やがて最愛の妻が病気でなくなり、彼のもとに妻から送られた一匹の子犬がのこる。
そんなある日、突然マフィアの息子のロシア人の青年がジョンの家を襲撃し、愛車のマスタングと子犬の命までも奪われてしまう。全てを失い怒りに震えた彼は、封印していた殺し屋の魂を解き放ち、たった一人で復讐することを決意する…。
【注目ポイント】
キアヌ・リーブス【Getty Images】
本作は、キアヌ・リーブス主演のアクションスリラーシリーズの第1作。2023年には、最新作となる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が公開されている。
キアヌ・リーブスの爽快なアクションとともに、犬たちの「演技」が人気の本シリーズだが、犬に負担をかけないためにスタッフ陣は涙ぐましい努力を行っている。
例えば、デイジーが庭にフンをするシーンでは、当初下剤を飲ませるという案が出たものの、スタッフたちがデイジー役のビーグルの身体を気遣い、CGIでフンを再現する案を採用した。言うまでもなく、この配慮は素晴らしいの一言。
ただし、このCGIに使われた費用はなんと5000ドル(約74万円)。ワンシーンの費用としては破格の値段だ。ただ、正直本編を見ると、わざわざCGIを使わなくてもニセモノのフンで良かったのではないかと思ってしまう。