江戸とエイリアンの日常のギャグアニメ
『銀魂』
監督:(第1話-第105話)高松信司、(第100話-第201話)藤田陽一
原作:空知英秋
シリーズ構成:大和屋暁
出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、石田彰、子安武人、ゆきのさつき、くじら、折笠富美子、若本規夫
【作品内容】
空知英秋氏によって2004年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された時代劇風SFコメディー。2004年から連載され、単行本全77巻の累計発行部数は5800万部以上。
江戸時代末期、天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人の侵略と、廃刀令により侍は衰退していた。剣術道場の跡取り息子である志村新八は、もはや刀を持つことも許されなくなった江戸で、鬱屈とした日々を送っていた。そんな中、ちゃらんぽらんながらも侍の魂を持つ男・坂田銀時と出会い、宇宙人の少女・神楽ともに万事屋として働くことになる。
連載当初はふざけた内容から人気が振るわず、打ち切りの話もあったが、徐々にファンを獲得し、2006年にはアニメ化、2017年には小栗旬を主演に迎え、実写映画化も実現した。
最終的に約15年間も連載され。原作の話はほぼ全てアニメ化されており、全367話という超長寿アニメとなり、愛された作品といえる。
【注目ポイント】
なんでもありの攻めたギャグが魅力。まず舞台が江戸であり、時代劇の体裁を保ちながらも当然のように宇宙人や近未来的技術が存在する。漫画のセオリーを外してくるギャグが多く、読んだ人の固定観念を打ち砕いてくる作品である。基本的に単話完結が多いが、時折シリアスな長編も存在し、そちらも普段とのギャップが相まって人気が高い。
原作の悪ふざけのノリを受け継ぎ、さらに攻めた内容になっている。アニメ1~2話をいきなり完全オリジナルストーリーにするなど、自由すぎる構成が特徴(アニメの3話目が原作の1話目に当たる)。
社会を風刺する時事ネタやマニアックなパロディーを積極的に取り入れ、お茶の間で何度も爆笑の渦を巻き起こしたこと間違いない。また基本的にギャグの作風であるので、原作ではアクションシーンがやや迫力不足に感じることもあったが、アニメでは大迫力のアクションが楽しめる。