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山﨑賢人が演じた最悪の漫画キャラは…? 期待外れ実写映画5選。ファンをモヤモヤさせた…賛否両論の迷作をセレクト

映画『キングダム』を筆頭に、漫画、アニメの実写作品に引っ張りだこの俳優・山﨑賢人。数々の実写化作品を成功に導いてきた山﨑だが、中には、残念ながらヒットに結びつかなかった作品も存在する。今回は、山﨑賢人が主演を務めた実写作品の中でも、低評価を喰らってしまった残念な作品を独断で5つセレクト。(文・ジュウ・ショ)

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【著者プロフィール:ジュウ・ショ】

フリーランスとしてサブカル系、アート系Webメディアなどの立ち上げ・運営を経験。コンセプトは「カルチャーを知ると、昨日より作品がおもしろくなる」。美術・文学・アニメ・マンガ・音楽など、堅苦しく書かれがちな話を、深くたのしく伝えていく。→note

あまりに駆け足な展開に観客を置いてけぼり…。

『四月は君の嘘』(2017)

山﨑賢人、広瀬すず【Getty Images】
山﨑賢人広瀬すずGetty Images

監督:新城毅彦
脚本:龍居由佳里
原作:新川直司
出演:広瀬すず、山﨑賢人、石井杏奈、中川大志、甲本雅裕、本田博太郎、板谷由夏、檀れい
上映時間:122分

【作品内容】

天才ピアニスト・有馬公生(山﨑賢人)は、母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまっていた。

高校2年生の4月、幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)に誘われた公正は、ヴァイオリニスト・宮園かをり(広瀬すず)と出会う。かをりの自由で楽しげな演奏を聴いたことをきっかけに、公正は、再度ピアノの道を歩み始める。

一方で、かをりは大きな秘密を抱えていた…。

【注目ポイント】

原作は『月刊少年マガジン』(講談社)で連載されたマンガ作品であり、2013年には講談社漫画賞少年部門を受賞した。

2014年から2015年にかけて放送されたアニメ版も人気で、第2回SUGOI JAPAN Awardでアニメ部門1位と高評価を得た。また、舞台化、ミュージカル化も果たしている。

山﨑が演じた主人公の公正だが、まず役どころとして難易度が高いのは「ピアニスト」という設定。本作の役作りとして、山﨑は撮影半年前から、ピアノを猛特訓した。撮影半年前から練習を始め、1つの演奏シーンを3日間かけて撮影したという。

その甲斐あって、作品の肝とも言える演奏シーンは申し分のない仕上がりとなっていた。特に、二重層の演奏シーンの「ひりつく感じ」はとてもよく再現されていて、素直にカッコいいと感じる。

問題は映画の尺にある。アニメでも22話を費やした内容を映画1作にまとめようとしたことだ。あまりに駆け足過ぎて、観客を置き去りにしてしまった感は否めない。原作ファンからは「せめて3部作にしてくれ」 という声も挙がった。

また、原作の有馬公生というキャラは母の死というトラウマを背負っており、非常にネガティブ思考の男の子なのだが、当時、ラブコメディ作品の出演が多かった山﨑のイメージに結びつかなかったという声もある。

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