『風の谷のナウシカ』は実はスタジオジブリ作品ではない
アニメーション制作会社のスタジオジブリ設立は1985年である。映画『風の谷のナウシカ』が公開を迎えたのはその1年前の1984年だ。
映画『風の谷のナウシカ』は、現スタジオジブリが創設される前に存在したアニメーション制作会社・株式会社トップクラフトの作品であり、本作の成功がキッカケでスタジオジブリが誕生した。
宮崎駿は当初、自身が所属していたテレコム・アニメーションフィルムに『風の谷のナウシカ』の制作打診をするも、余裕がないと拒否された。その後、本作のプロデューサーである高畑勲の尽力もあり、紆余曲折を経て、アニメーション制作会社・株式会社トップクラフトにて本作の制作が行われることとなった。
結果、宮崎駿とプロデューサー高畑勲は『風の谷のナウシカ』を成功させ、株式会社トップクラフトは、現スタジオジブリへと改組される形で、発展的に解散した。
そんなスタジオジブリ設立の発端となった、映画『風の谷のナウシカ』は、現在ではジブリ作品として一般に認知されている。