『風の谷のナウシカ』制作に参加していた有名アニメーターとは?
アニメーションの製作は一部の例外を除き、フレームごとにほぼ分業で行われる。映画『風の谷のナウシカ』の製作は、当時はまだ無名だったアニメーターも多く携わっていた。
そのうちの一人が庵野秀明監督だ。当時の庵野は、こだわったメカ造型を得意とする期待の若手アニメーターだった。庵野が担当した部分で有名なのが、ドロドロに腐った巨神兵がレーザーを放つシーン。劇中でも重要なこのシーンを任されたことからも、宮崎監督に目をかけられていたのだろうと思われる。
庵野は、後にアニメ制作会社「ガイナックス」を共同設立し、テレビアニメ『ふしぎの海のナディア』(1990)、『新世紀エヴァンゲリオン』(1995~)、OVA『トップをねらえ!』などの人気作品を世に輩出した。
現在では株式会社「カラー」を設立して創作活動を行っており、アニメーションにとどまらず、実写作品も手掛けている。近年では「シン」シリーズと銘打った『シン・ゴジラ』(2016)、『シン・ウルトラマン』(2022)、『シン・仮面ライダー』(2023)と特撮作品のリブート作品を制作した。