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『ゴジラvsデストロイア』(1995年)

考察⑤ゴジラには人の心がある

映画『ゴジラ2000 ミレニアム』の劇中写真
映画ゴジラ2000 ミレニアムの劇中写真Getty Images

上映時間:103分
監督:大河原孝夫
脚本:大森一樹
キャスト:辰巳琢郎、いしのようこ、林泰文、小林恵美、大沢さやか、篠田三郎、中尾彬、高嶋政宏、平泉成、河内桃子、神山繁

【作品内容】

バース島に異変が起き、ゴジラとゴジラジュニアが行方を消してしまう。それから1カ月後、ゴジラが香港に出現するが、その姿は以前のものとは異なり、赤く発光していた。

ゴジラを倒すためには、かつて芹沢博士が発明したオキシジェンデストロイヤーを使用するしかないと考えるが、オキシジェンデストロイヤーから誕生したデストロイアが出現すると、人類はゴジラとデストロイアによる二重の脅威に直面することになる。

そこで人類は、ゴジラジュニアを囮に、デストロイアとゴジラの激しい戦いが繰り広げられる。

ゴジラジュニアを殺された怒りを力に変え、ゴジラはデストロイアを倒すが、ゴジラのメルトダウンが開始してしまう。

【注目ポイント】

本作では、ゴジラが命をかけて必死で救おうとするにもかかわらず、囮となったゴジラジュニアがデストロイアによって殺されてしまうという胸が痛くなるようなシーンが展開される。

この時、悲しみのあまりにゴジラが涙を流しているかのように見えるシーンが映し出されているのである。

本作では、ゴジラの涙の理由について明確に言及されていないが、この時のゴジラの悲しみは、子供であるゴジラジュニアを失ってしまった悲しみ、つまりゴジラとゴジラジュニアの親子の絆を表しているのだと考えられる。

この涙の瞬間、本作は怪獣映画という垣根を超え、家族の絆と喪失のテーマに触れているのだ。

つまりゴジラがただの破壊の象徴ではなく、感情を持つ生き物であることが強調されているのである。

ゴジラジュニアの死に対するゴジラの反応は、まるで子供を持つ人間の親そのものであり、多くの人の感動を呼んだことだろう。そのため、ラストシーンでゴジラジュニアが立ち上がり、親であるゴジラの意志を継いでいくかのようなシーンは、とても心に響くのだ。

ゴジラは日本を代表する特撮映画であり、同時に世界に誇ることができる怪獣映画である。そのため多くの人々の関心が寄せられており、様々な考察が繰り広げられている。

本記事で書いた考察内容をほんの一部であるため、興味がある人は是非とも様々な考察内容を調べていただき、より一層ゴジラに対して興味を持っていただければ幸いである。

(文・ニャンコ)

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