演技上手すぎてびっくり…ファンを唸らせる名演
天海祐希『名探偵コナン純黒の悪夢』(2016)
【作品内容】
何者かが警視庁に侵入したことを知った公安警察の安室透と、FBIの赤井秀一は追跡を開始する。赤井は逃走を試みる犯人を銃で攻撃するも、捕らえられなかった。
一方で犯人の女性は、東都水族館にたどり着く。水族館の華やかな照明を目の当たりにした彼女は、激しい苦痛に襲われる。翌日、江戸川コナンと仲間たちは、リニューアルオープンした東都水族館を訪れていた。そこでオッドアイの女性と出会うも、彼女は記憶を失っていた…。
【注目ポイント】
本作は『名探偵コナン』の劇場版シリーズ第20作目だ。コナンの映画といえば、毎回ゲスト声優として芸能人が起用されるが、作品のファンから「棒読みじゃん」と批判を集めることもしばしば。
そんななか本作で起用された天海祐希は絶賛された。天海が演じたのは、黒ずくめの組織の一員である“謎の女性”だ。「記憶喪失状態になっており、自分の正体を思い出すためにコナンたちと一緒に行動をする」という、非常に難しい役どころである。
記憶を失っている時と、記憶を取り戻しているときの演じ分けを求められるだけでなく、『名探偵コナン』でも最も重要と言える黒ずくめの組織のメンバーを演じるとあっては、その重圧は想像するに余りある。
しかしさすが、元宝塚のトップスターであり名女優。その演技には「声がとにかくかっこいい」「演技上手すぎてびっくりした」といった声が多く挙がった。