瞬きすら忘れるキスシーン
恋人同士となった安達と黒沢は初デートをするものの、黒沢は安達のペースを読めず失敗したと落ち込んでいた。黒沢を傷つけたままにできない安達は、自ら行動を起こし、楽しませてもらうばかりではなく黒沢と一緒に楽しいことがしたいと告げている。
初デートを通してふたりは絆を深めていったが、本当に好きだからこそ魔法のことを黒沢に言うのが怖いという思いも強まっていく安達。しかし、隠し事をしたまま付き合うことはできないと、心を読めることを黒沢に打ち明けたのである。
この魔法は黒沢から見ると、触れれば触れるほど気持ちが伝わる魔法でもあり、想いが直接降り注ぐふたりの初キス(安達にとってはファーストキス)は、瞬きすら忘れるほど魅入ってしまうものだった。
無音のなかで漏れる吐息が官能的でもあり、光が差す資料室がふたりきりの世界のようで時が止まったような感覚にもなる。
色っぽい湿度のなかにも上品さを保っており、安達と黒沢らしい描写とも思える。充分に時間を使って深めの口づけをするこちらのシーンは、すでに何度も繰り返し観た人も多いだろう。