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貧富の差が激しい2人が恋惹かれ合う

『タイタニック』(1997)

写真:Wakaco
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ーーーるいさんが生まれる2年前に公開された、言わずと知れた大ヒット映画ですね。

「はい。こちらも何歳の時か忘れましたが、最初は家で父親と観ました。とにかく全編通して泣きましたね。最後、どうにかこうにかジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)が助からなかったのかなと、今でも思ってます」

ーーーでも、ジャックのあの死に際が、感動を生んで…ズルいですよね。

「ほんと、ズルいと思います(笑)。ジャックやローズ(ケイト・ウィンスレット)は、架空の人物だとはわかってはいても、実際にあった事故だっていうのを知った上で鑑賞したので、悲壮感がものすごくて」

ーーータイタニック号が沈没するまで、楽団が演奏を続けていたというのも、本当にあったことらしいですからね。

「ああ、そうなんですね! なおさら、悲しい…」

ーーー初見の当時、10代だった、紫藤さんが観てトラウマにならなかったかなと思ってしまいます。

「いや、観てよかったですよ! 事故のことは抜きにしても、全体的な映像美には、純粋に惹かれましたし。すごく綺麗じゃないですか」

ーーー当時としては、CGの駆使っぷりも半端なかったですよね。

「ええ。色んな意味で初めて見る映像でした」

ーーーストーリー的にはどんなところに惹かれましたか?

「船の中という舞台で出会って、貧富の差が激しい2人が恋惹かれ合うというストーリーが、すごくロマンチックだと思いましたね。しかも、映画でなくても、そういうことってあると思うんですよ」

ーーーそんなことあるわけない。といった違和感は感じませんでしたね。

「そうなんです! 私、学生時代を女子高、女子大で過ごしたので、出会いや恋をするという経験がなかったんですよ。だから、こんな恋がしたいという憧れを持って観ていたなと、今考えると思います。あと、この映画は3時間近くもあるのに、全然飽きませんね」

ーーーちなみに、レオナルド・ディカプリオは、お好きですか?

「好きですね。この映画公開当時の若い頃はもちろん綺麗な青年だなと思っていました。『ロミオ+ジュリエット』(1996)や、『シャッターアイランド』(2010)も好きです。ディカプリオは、年輪を重ねた現在の方が、かっこいいですね」

ーーー映画館自体にはよく行かれますか?

「行く方だと思います。基本的に映画館で観るのが好きで、1人で行くことが多いですね。観た後に語り合える楽しみもあるかと思いますが、私は集中して観たいんです。1人で『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)や『THE FIRST SLUM DANK』(2022)をハシゴ観したこともありますよ」

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