もし自分がどちらかの立場だったら？

『マイ・フレンド・フォーエバー』（1995）

「主人公である少年・エリック（ブラッド・レンフロ）の家の近所に、デクスター（ジョゼフ・マゼロ）という少年が引っ越して来るのですが、彼はHIVに感染しているんですね。その2人の友情物語なのですが。私も小学生の頃に、すごく仲の良い友達に、車椅子に乗っていた子がいたんです。だから、エリックが病気だろうが何だろうが、友達は友達という気持ちが、『とても分かるな！』と好きになった映画です。

映画はもちろん大好きなのですが、私は大体、フィクションとして映画を観ているので、あんまり自己投影をしたりしないんです。でも、この作品だけは、エリックの気持にすごく共感しました」

ーーーなるほど。

「子供だからこそ、どんな相手でも仲良くなれるという感覚を養えるし、もし自分がどちらかの立場だったら？ という想像力を掻き立てられるという意味でも、すごくいい作品ですね。子供たちがわかってくれたらいいな、みんな見てくれたらいいなって思える映画です」

ーーーそれこそ、塾講師をしていた時に、子供たちに勧めたことはありますか？

「それが、ないんですよね～。今、思えば、勧めておけばよかったと思います」

ーーー話を戻しますが、『マイ・フレンド・フォーエバー』の心に残っているシーンはどこでしょうか？

「デクスターが最終的に亡くなってしまうのですが、エリックが彼の靴を追悼の意味を込めて、川に流すんです。そのシーンは、グッときます。まだ小さな子供が、親友の弔いのためにそういった行為をするということは、日本人の感覚にはあまりない表現だと思うので、なおさら胸に刺さりました」

ーーー最後に、漫画やアニメもお好という情報を得ていたのですが、特に好きな作品はありますか？

「『ジョジョの奇妙な冒険』（1986〜・集英社）ですね。特に、第五部『黄金の風』の主人公、ジョルノ・ジョバァーナが大好きです！ シリーズ通して因縁の敵であるDIOの息子だなんて、最高じゃないですか！」

ーーー例えばですが、ジョルノ・ジョバァーナを演じるとしたら、どの俳優が似合うと思いますか？

「う～ん、難しいですね…若いころのジョニー・デップでいかがでしょう（笑）？ 」

ーーーああ、合うかも（笑）！

（文・ZAKKY）

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