骨太かつ機械的で陰鬱なビートがクセになる
音楽ファンも唸る名サウンドトラック
『ファイトクラブ』(1999)
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ジム・ウールス
原作:チャック・パラニューク
出演者:エドワード・ノートン ブラッド・ピット ヘレナ・ボナム=カーター
音楽:ケミカル・ブラザーズ
【作品内容】
主人公『僕』(エドワード・ノートン)は全米を飛び回り、リコール調査を担当していた。何不自由なく暮らしていたが、そんな彼を悩ませていたのは不眠症だった…。監督はデイヴィッド・フィンチャー、主演はブラッド・ピット。サントラを手がけるのは、ダスト・ブラザーズ(※マイケル・シンプソン&ジョン・キングによる、世界最強と呼ばれるプロデューサーチーム。ベック、ケミカル・ブラザーズ、少年ナイフなどの作品をプロデュース)という三つ巴のコンビネーションが当作品で実現された。
【注目ポイント】
映画『ファイト・クラブ』サウンドトラック
出典:Amazon
まさに”ザ ・サントラ”といった楽曲が、この映画になくてはならない要素として、唯一無二の存在感をかもし出す。
骨太かつ機械的で陰鬱なビートが、全編を通して響き渡り、クセになる人々が続出。特にストーリー上で戦闘前・戦闘時に使用される楽曲、Macストア爆破シーンに使われる楽曲は、ループして聴きたくなり、アドレナリンが高揚することは間違いない。
映画を観た後に、サントラ盤だけを聴いていても、物語の情景が思い浮かぶ。そんなサントラの見本とも言える、楽曲たちの目白押しなわけだ。
いわゆる「歌もの」はなくても、BGM だけでも楽しみたいリスナーを多数生んださせた名盤である。ちなみに、主題歌であるPixiesの『Where Is My Mind』、Tom Waits の『Going OutWest』は収録されていないので、そちらを聴きたい方は、各々の音源を入手しよう。