一人暮らしの方は観覧注意
お化けが可愛く思えてしまう程、人間が怖い!
『ドアロック』(2018)
監督:イ・グォン
脚本:イ・グォン
出演者:コン・ヒョジン キム・イェウォン キム・ソンオ
【作品内容】
あるマンションに1人で暮らす銀行員のギョンミン(コン・ヒジョン)。ある朝、ドアロックのナンバーキーに違和感を覚え、パスワードを変更する。帰宅後に部屋でくつろいでいると、何者かが突然ドアロックを操作する音が…。
単身世帯数が増えている韓国を舞台に、背筋の凍るストーリーを展開。「女は冷たい嘘をつく」のコン・ヒョジンが主演を務め、友人役は「サニー 永遠の仲間たち」のキム・イェウォン。
【注目ポイント】
ストーカーの被害に遭う女性のストーリーとなっており、展開や描写がとてもリアルで、身近な恐怖を味わうことができる。「お化けより、生身の人間が一番怖いんだな」と痛感することになるだろう。
被害者の女性であるギョンミン視点で物語は進んでいく。少しずつ自分に迫っていく描写がとてもリアルで、飲み物の減りが早い事や、便座が上がっていたりなど、ちょっとしたことが積み重なり、ふつふつと恐怖心を煽ってくる。
警察に何度も相談するが事件性がないとあしらわれてしまい、挙句の果てに死体が発見されたら自分が疑われる始末。観ているこちらは段々と警察にイライラ。気の弱い主人公にもどかしさを感じながら、恐怖はどんどんヒートアップしていく。
また本作品には、もう1つ楽しめる要素が入っている。それは犯人捜し。作中の要所に伏線が散りばめられており、誰が犯人かを予想しながらも楽しむことができる。ギョンミンに関わる男性が全員怪しく思えてきて、探偵のような気分で鑑賞することができる。
本作品を観たらベッドの下に荷物を敷き詰め、玄関の鍵を何度も確認することになるだろう。