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放送界を救うヒーローに


SixTONES公式Instagramより

 今年4月期のドラマで森本がGP帯ドラマ単独初主演を務めたのが『街並み照らすヤツら』。森本が演じたのは小さな商店街でこじんまりとしたケーキ店を営む主人公の竹野正義。

 番組や放送局を巡る様々な事情により、急遽決まったオリジナルドラマということでも関心を集めた。番組の直前SPでは、3月末に衣装合わせを行い、そこから10日ほどでクランクインしたことが明かされた。

 森本はインタビューで、スタッフの準備の早さに触れ、「頼れる人たちがたくさんいる」と称賛。そんな森本も様々な事情がある中で、オファーがあったこと、それを引き受けたこと…それは森本の長年の活動歴の信頼度、ドラマでの活躍ぶり、重ねてきた経験や準備の賜物であろう。穴をあけるわけにはいかない放送界を救うヒーローのようであった。

 10代は等身大の学生役が多く、共演したクラスメイト役を改めて見てみると、一線で活躍する俳優が多数おり、森本も同様に10代から学生役を経て、芸人役のほか、探偵、漫画脚スタント、刑事、パティシエ…など演じる役の幅も広がっている。

 森本は、今年も舞台『DREAM BOYS』に出演。伝統の舞台を伝統の場所で…今年でラストとなる帝劇クロージング公演のキャストとして名を刻む。11月29日公開の映画『正体』ではメインキャストが発表されたものの主演は未発表と、早くも注目を集めている。

 きっと、同作でも大きな爪痕を残すであろう。27歳を迎えた俳優・森本慎太郎。作品や役柄にギャップがあればあるほどゾクゾクとさせられる。この先、どんな作品に出会うのか、これからの芝居が楽しみでならない。

(文・柚月裕実)

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