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今じゃあり得ない扱いも…ドラマ『踊る大捜査線』に出演していた意外な芸能人は? 俳優の登竜門としてのシリーズの魅力を解説

text by 小林久乃

織田裕二が演じる青島俊作を主人公にした、刑事ドラマの金字塔『踊る大捜査線』。同作の人気キャラクター・室井慎次(柳葉敏郎)を主人公にした映画 『室井慎次 敗れざる者』が公開中だ。今回は、『踊る大捜査線』シリーズに出演していた意外な俳優をセレクト。俳優の登竜門としての側面に光を当てる。(文・小林久乃)

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【著者プロフィール:小林久乃】

出版社勤務後、独立。2019 年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報はこちら

俳優の登竜門としての『踊る大捜査線』シリーズ

織田裕二
織田裕二【Getty Images】

 映画『室井慎次 敗れざる者』が始まった。初週の観客動員ランキングで見事1位を獲得。2024年を締めくくるにふさわしいヒット作が確約されている。

 ちなみに『踊る大捜査線』(フジテレビ系・1997年)のドンズバ世代で、青島に影響されまくって生きてきた。カーキのモッズコートを買い、珍しかったアメリカンスピリッツを吸って、青島を気取る。勤務していた編集部の先輩に楯をつき、一丁前に「もうひとりで取材に行かせてくれ」と言い張った、20代。映画に青島の影はないけれど、熱血ファ
ンとしてはすでにチケットを2枚も予約済みだ。

 今、フジテレビが『踊る大捜査線』で、お祭り騒ぎになっていることにキョトン顔の若い読者もいるだろう。詳しくは検索サイトで読んで驚いてほしいけれど、簡単に言うと平成のモンスター連続ドラマだった。

 警察も縦社会の組織であることを主張した、新しい切り口の警察ドラマ『踊る大捜査線』。連続ドラマとして放送されたのは、実はたったのワンクール。その後も人気は衰えず、スペシャルドラマを3回、映画を4回、その他カウント不可能なほど、スピンオフドラマや映画が制作された。

 そんなモンスター連続ドラマでは、現在トップクラスで活躍する俳優の登竜門となっていたことを知っているだろうか。他にスペシャルドラマや映画を含めると、枚挙にいとまがないほど、多数のスターを輩出している。とても数えきれないので、今回は当時からスター性を画面でアピールしていた、5人を“連続ドラマ”からピックアップ。本作をサブスクなどで見る機会があったら、隠れミッキーを探す気分で参考にしてほしい。

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