真面目な性格を滲ませるジェシーの細心の役作り
ジェシーは本来、堪能な英語も今作では封印。あえて日本語っぽく語る場面もあったり、こっそり録音するためのボイスレコーダーが落ちてしまった場面ではヒヤリとした感情が伝わってきたりと、杉浦の性格を踏まえて抑え気味でもコミカルな演技が楽しい。
神波は聞き込み調査や法廷以外ではそこまで饒舌に喋ることはない。きっと頭の中は高速回転しているのだろうが、それを必要な場面以外では表に出すことはなく、含みのある表情を見せる。それに対して杉浦は、説明っぽくならずにストーリーを進めていく役割を担っている。神波の型破りな言動を目にするたび、杉浦の発する驚きの言葉に共感する視聴者も多いのではないだろうか。
3年目らしい若々しさもありつつ、東大卒の名に違わぬしっかりとした真面目な性格を汲み取るジェシーの役作りを感じた。