ホーム » 投稿 » ドラマ » 尾野真千子の演技に心底感動させられた…屈指の名シーンとは? ドラマ『ライオンの隠れ家』第8話考察レビュー » Page 4

工藤(桜井ユキ)と天音(尾崎匠海)が掴んだ疑惑

『ライオンの隠れ家』第8話©TBS
『ライオンの隠れ家』第8話©TBS

 愛生が愁人と話す時間をつくるために、渋々洸人と美路人が出かけたところで、工藤から連絡が入る。天音(尾崎匠海)の調べによって、祥吾が勤めるたちばな建設に関するある事実が浮かんできたという。それは亀ヶ谷議員とたちばな建設には繋がりがあり、亀ヶ谷の周りでリニア関連事業の関係者が数人失踪しているというもの。

 しかも、唯一遺体が見つかった元秘書は、失踪事件について調べており、それがバレて殺されたのではないか、という話だった。この件に祥吾がどの程度関わっているかはわからないが、工藤たちは彼を追い詰めるつもりだという。

 それを聞いた洸人は、これはチャンスなのではないかと息巻いて家に戻るのだが…すでに愛生と愁人の姿はなく、取り乱した美路人がいるばかりだった。

 おそらく、祥吾の部下・樺島(後藤剛範)が連れ去ったのだろう。愛生と愁人が怖い思いをしていないといいのだが。祥吾が愛生を連れ戻そうと必死なのは、DVの事実を隠したいこともあるだろうが、カフェで幸せそうな家族を見つめていたことからも、“家族”に対する執着が伺える。

 かつて愛生に自身は養子であると打ち明けていたし、橘家で肩身の狭い思いをして生きてきたのかもしれない。悲しい過去をもつ祥吾がやっとの思いで見つけた心の拠り所――だったのだとしても、愛生や愁人に手を上げたことは事実なので、とてもじゃないが看過できない。したくない。

 人の縁や絆に恵まれますように。そんな願いの込められた洸人や美路人の周りには、やさしい人たちがいる。工藤や天音、高田も巻き込んで、できれば同じ文字をもつ名前のまま、愁人とも自由に会える結末へと向かってほしい。

(文・あまのさき)

【関連記事】
【写真】尾野真千子&佐藤大空の再会に号泣必至…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『ライオンの隠れ家』劇中カット一覧
小森家を見守る人たちに癒される…思わず笑ったMVPは? ドラマ『ライオンの隠れ家』第7話考察レビュー
向井理が表現する“狂気”がドラマに波乱をもたらす? 『ライオンの隠れ家』第6話考察レビュー

【了】

1 2 3 4
error: Content is protected !!