こっちの2人も幸せになってくれ…!
それにしても、大葉(小関裕太)が最高にいい男すぎた。個人的に、今期放送されたドラマのなかのベストオブ当て馬だったと思う。たとえば、海里に「大葉さん、ほっこーのことよろしくお願いします」と頼まれたとき、“チャンス”だと思って、ほこ美に猛アタックを仕掛けても良かったはずだ。
しかし、大葉は「(海里は)佐藤をこれ以上、危険な目に遭わせたくないから、仕事も何もかも捨てていなくなった」とわざわざほこ美に伝えに行き、「葛谷さんに会いに行け」と背中を押してあげた。それなのに、海里とほこ美の恋路を心から応援できないだけで、「情けないです。クズです」と自らを卑下するなんて…。
思わず、「大葉がクズだったら、この世界のほとんどの人がクズになってしまうよ…!」とツッコミを入れてしまった。
大葉が、ほこ美と同じボクシングジムに入会したときは、「もしや、ストーカー気質か…?」とちょっぴり怖くなったが、彼の狙いはほこ美ではなくゆい(岡崎紗絵)だったようだ。あの事故が起きたあと、自暴自棄になった海里を見捨てず、支え続けてきたゆい。
しかも、彼女はずっと海里に恋心を寄せていた。それなのに、あっさりと手を引き、2人の恋を応援する側に回っていたのが本当にカッコ良かった。
おそらく、全視聴者が「幸せになってくれ…!」と思っていた大葉とゆいが結ばれる予感を感じさせるエンドに、胸の高鳴りが止まらない! もしも、続編の機会があったら、これまで報われなかった2人が幸せになっている姿が見たい。
(文・菜本かな)
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