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まだまだ苦しい展開は続きそう…。

『海に眠るダイヤモンド』第7話 ©TBSスパークル/TBS
『海に眠るダイヤモンド』第7話 ©TBSスパークル/TBS

 嫌な予感は前々からあった。本作はフィクションだが、当時の端島の暮らしをリアルに描いた作品で、1人の尊い命が失われた炭鉱事故についても、きっとしっかり描写されるのだろうと思っていたし、その1人になるのがおそらく進平であることは、彼が醸し出す“死”の雰囲気や「愛した人がみんな死んでしまう呪いにかかっている」というリナの台詞から何となく察するものがあった。

 だが、爆発に巻き込まれて…というわけでも、幻覚に誘われ来た道を引き返して…というわけでもなく、愛する人のもとに戻ろうとした途中で力尽きてしまうという最期があまりに容赦がなくて言葉を失った。リナを守るためとはいえ、小鉄(若林時英)の息の根を止めた進平。これはその報いとでも言うのだろうか。

 一平たち家族にとっては、一番幸せな時だった。戦争で3人もの子供を失うという人生のどん底を経験したが、次男である進平がリナと結婚し、孫の顔を見ることができた一平とハル(中嶋朋子)。

 1歳になった誠の成長に目を細める2人の表情や、「長生きするもんたいね」というハルの言葉が忘れられない。その矢先に再び息子を失うなんて、あまりにも残酷すぎる。なにより、間接的に進平の死に関わってしまった鉄平の苦しみは到底推しはかることはできない。

 次回予告では、鉄平が大きなトランクを片手にしている姿や、ハルが鉄平に「リナさんと一緒になる」という言葉をかける瞬間が映し出されていた。戦時下では未亡人となった妻が夫の兄弟と結婚するケースもあったという。

 もしかしたら、進平の死に責任を感じた鉄平がリナと一緒になり、何らかの事情でともに端島を去ることになるのかもしれない。次回から最終章へと突入する本作だが、まだまだ苦しい展開は続きそうだ。

(文・苫とり子)

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