”カルテット•ザ•捜一”がまた見たい
とはいえ、やはり特筆すべきは捜査一課達との再会や関わりである。
まず出雲は三浦と初対面ではあるが互いに伝聞で存在を認知していたようで、出雲はクセの強い伊丹達と長年一緒だった三浦を尊敬し、三浦は彼女に伊丹達の事を頼むという捜査一課三人目のバトンタッチが正式に完了した気持ちとなった。
次に芹沢は純粋に三浦との再会を喜びかつ伊丹と三浦の関係も熟知している為、素直に特命係を頼りたくないが三浦が関わっているから何とかしたい伊丹の気持ちを察して特命係に情報を進んで共有する動きを久方ぶりに行った。
最後の伊丹は三浦との再会を喜びつつも自分達じゃなく特命係を頼られた事に腹を立てたり、素直に協力を申し出る事ができないので芹沢を使って遠回しに情報共有を行うなど頑固だが真っ直ぐな面がしかと描写されていた。
中でも素晴らしいのが恒川を逮捕した際、最後に三浦へ小さく会釈し手を挙げ三浦も無言でそれに応える場面である。
芹沢含めたトリオでもあるが、伊丹と三浦も間違いなく”相棒”で2人の言葉すら必要としないやり取りは痺れるものがある。
三浦を演じる大谷氏は所属する劇団の為に『相棒』を降板したが、また是非登場し”カルテット•ザ•捜一”を見せてほしいと心から願う。